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頭でわからないなら、身体でわからせてやる①

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「だって、まだ最上さんを愛していると言われて……」

「それなら俺と離婚すると言うことか」

「それは、最上さんが瑞穂さんとどうしてもよりを戻したいって思ってるなら、
私は離婚されても仕方ないと思っています」

「借金、耳を揃えて返せるのか」

「返せません」
「なら、答えはもう出てるだろう」

私はどう言うことかわからなかった。

「お前は俺の妻としての自覚が足りない、これからは俺の妻だとはっきり言え」

「でも……」

「頭でわからないなら、身体でわからせてやる」

最上さんは私を引き寄せ唇を塞いだ。

今までにないくらいの激しいキスだった。

舌を割り入れて、私の舌に絡み付いた。

そのまま私を抱き抱えて、寝室へ運んだ。

そのまま最上さんは私と身体を重ねて「梨花、梨花」と耳元で囁いた。

服の上から胸に触れた。

私はビクッと身体が震えた。

「梨花、俺のものになれ」

最上さんは私の服を脱がせて、一糸纏わぬ姿にさせられた。




最上さんもシャツを脱ぎ捨て、鍛えられた上半身が露わになった。

私に覆い被さって身体が重なった瞬間「痛い」と大声をあげる私。

「おい、まだ何にもしてないぞ」と慌てる最上さん。

「足、足がつったんです」

「はあ?」

そう、はじめてを奪われる瞬間、私の足がつった、激痛に涙が止まらない。

「あっ、ううっ、痛い」

最上さんは私を抱き起こし、身体に毛布をかけてくれた。

最上さんは裸のまま一生懸命私の足をさすってくれた。

段々と痛みも和らいできて、涙も止まってきた。

「大丈夫か」

最上さんの問いかけに顔をあげると、目の前に最上さんの裸の身体が……

もう、恥ずかしくて、どうしていいか分からず「服、服着てください」と、

叫んだ。

「ああ」

最上さんはベッドの下にあるシャツを着た。

私はベッドの下に散乱している自分の下着や服に目が止まり、毛布にくるまっている自分の身体を恐る恐る見た。

「私、どうして裸なの」



独り言のように呟くと「今更何言ってるんだ、もう足の痛みはなくなったのか」と
最上さんは私を覗き込んだ。

「足の痛みはだいぶいいです、あのう、見ちゃいました?」

「何を?」

「私の身体」

「しっかり見せてもらった、お前の幼児体型」

私は頬を膨らませて「最上さん、大っ嫌い」とそっぽを向いた。

最上さんは私を背中から抱きしめた。

「バカ、幼児体型に反応するわけないだろう」

そう言って私を自分の方に向かせて、私の手を最上さん自身に触れさせた。

はじめて触れた男性自身に、びっくりして手を引っ込めた。

「はじめてでも、多少の知識はあるだろう、幼児体型に反応はしない」

そして最上さんは言葉を続けた。

「よく聞け、俺は梨花と離婚はしない、立花瑞穂とよりも戻さない、お前は俺の側で生涯を過ごせ、いいな」

そう言って最上さんは私の唇にそっとキスをした。

「よし、続きをするか」

「えっ?」

「えっじゃねえよ」

「駄目です」

「駄目?俺のここ、どうしてくれるんだよ」
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