お前は俺の指示に従え〜意地悪な外科医との契約結婚

ラヴ KAZU

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スマホはマナーモードになっており応答が無い。

一体どうしたと言うんだ。
私は足首に負担をかけるなと最上さんから言われていた。

それなのに無理をして不可をかけすぎて炎症を起こした。

少し前から腫れており、最上さんにレントゲンを撮ると言われていた、絶対に無理するなと言われていたのに、自業自得とはこの事だと反省した。

なんか具合が悪い、私はマンションの近くの公園までたどり着いていたのに、もう足が動かなくなってベンチに座り込んでしまった。

顔が熱って熱が出てきたのかなと思うぐらいに熱くなって来た。

この時足首に炎症を起こし熱が出て来たのである。

私はそのまま意識を失った。

その頃、俺は必死に梨花の行方を探していた。

「全く面倒かけやがって、炎症起きるのも時間の問題なのに」

俺はなんでこんなに必死になって梨花を探しているんだ。

自分で自分の気持ちがわからない。

そうだ、俺は外科医だ、患者を心配するのは当たり前だよな。

でも勝手にいなくなったんだから、去る者は追わずだ。




俺には関係ない。

その頃、私は目を覚ました。

えっ、どこ?私どうしたの?

おでこをタオルで冷やされて、ちょっと身体が楽になってる。

そこにドアが開いて一人の男性が入って来た。

「お、目が覚めたか」

「あっ、あのう、私……」

「公園でぶっ倒れてたから俺の部屋に運んだ、相当足首虐めたな、悲鳴あげてるぞ」

「わかってます、担当の先生にレントゲン撮るからって言われて、炎症
起きるのも時間の問題だからって言われたのに、無理したので自業自得です」

「そうなんだ、すぐに治療しないとやばいぞ」

「えっ」

「俺の病院で診てやろうか」

「あのう、お医者様なんですか」

「自己紹介まだだったな、俺は安藤英人、安藤内科クリニックの医者だ」

「あ、私は最上梨花と申します」

「最上?俺の知り合いの外科医に最上ってやつがいるんだけど、それがまた、やなやろうなんだ、梨花ちゃんの主治医は誰?」

もしかして、安藤さんのしりあいの外科医って最上さんの事?

どうしよう。



私の戸惑っている様子で、もうバレバレだったみたいで、安藤さんはスマホを手に電話をかけ始めた。

『あ、俺、、久しぶりだな、元気だったか』

『英人か、今忙しいんだ、切るぞ』

『梨花ちゃんの足首、相当やばいぞ』

嘘、誰に電話してるの?

『梨花はそこにいるのか』

『ああ、主治医の最上先生は嫌いだってよ』

『はあ?』

『俺が主治医代わろうか』

『お前は内科医だろ。今から迎えに行く、お前の病院にいるのか』

『いや、俺のマンション』

『なんで、梨花はお前のマンションにいるんだ』

『俺のベッドで寝てるよ』

えっ、そんな言い方したら誤解されちゃう。

『今、迎えに行く、お前の住所変わってないな』

『待ってるよ』

安藤さんはスマホを切った。

「安藤さん、そんな言い方したら誤解されちゃいます」

「誰に?」

「最上さんに」

「最上と同じ苗字だけど、どんな関係なの?」

「主治医と患者です」

「へえ、それだけ?」

もう、どうしよう、なんて言えばいいの?

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