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馬鹿やろう、そんなことで電話してくるんじゃねえ①
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パスタソースもあるじゃん。
今晩はパスタ作ろうかな、でも最上さんに連絡しないとお弁当買って来ちゃうよね。
私は最上総合病院に電話してみた。
「最上総合病院です」
「あのう、鶴巻梨花と申します、外科の最上丈一郎先生お願いしたいんですけど」
「はい、鶴巻梨花様ですね、少々お待ちください」
「はい、外科の最上です」
「最上さん?梨花です」
「どうかしたのか」
最上さんは慌てた様子だった。
「あのう、夕食はキッチンにパスタがあったので私が作りますね、だからお弁当は買ってこなくて大丈夫です」
「バカやろう、そんな事で電話してくるんじゃない」
そう怒鳴って電話は切れた。
そんな言い方しなくてもいいのに……
やっぱり嫌な奴だ。
俺はプライベートはスマホを利用している。
病院の外線から俺宛の連絡は、ほとんどない。
過去に一人だけ真剣に愛した女がいた。
俺が二十五歳、彼女は二十三歳、彼女の名前は立花瑞穂。
俺は彼女と結婚を考えていた。
それなのに彼女は俺との別れを電話一本で済ませた。
しかも外線で最上総合病院の俺宛に電話をかけて来た。
俺は彼女の言葉に何も返せないまま電話を切り、そして彼女と別れた。
あれから七年の歳月が流れた、外線で梨花からの電話を受けた時、良からぬことが脳裏を掠めた、まさか……
外線は嫌な思いしか無い、つい梨花を怒鳴ってしまった。
そう言えば、お互いの連絡先交換はしていなかった。
仕事が終わり、梨花の待つマンションへ急いだ。
「帰ったぞ」
「お帰りなさい」
梨花はキッチンでパスタを準備していた。
「おい、病院へプライベートな事で電話してくるんじゃない、そんなに俺の声が聞きたかったのか」
「違います、連絡しないとお弁当買って来ちゃうと思ったから」
「いいか、絶対に病院の外線使うな」
俺は着替えの為、寝室へ向かった。
梨花は俺の背中に向かってぶつぶつと文句を言っていた。
「聞こえてるぞ」
俺が振り向くと、梨花は頬を膨らまして怒った表情を見せた。
「へえ、そんなに俺にキスして欲しいのか」
俺は梨花に近づき、腕を掴んで引き寄せた。
そして梨花にキスをした。
「んんっ、ん」
一瞬唇が離れて見つめ合った。
俺は梨花を抱き抱えて、寝室へ向かった。
「あのう、パスタが……」
「うるさい、俺の指示に従え」
そして、ベッドに梨花を下ろし、身体を重ねた。
梨花の両腕を頭の上でクロスさせ、首筋に唇を這わせた。
「あっ、んん」
服の裾を持ち上げて、ブラのホックを外した。
乳房が露わになり、舌で乳首を舐めた。
「いやあ、身体がおかしくなっちゃう」
俺は梨花の唇を塞いだ。
唇が離れて、梨花は「待ってください」と切羽詰まった声を出した。
「これからって時に待てるか、それとも借金を耳を揃えて返せるのか」
「そうじゃなくて、あのう」
うそ!ちょっと待って、最上さん、私を抱こうとしているの?
えっ、どうしよう、私はじめてでどうしていいか分からないよ。
「初めてだからどうしていいか分からなくて」
透かさずはじめてと言ってしまった。
今晩はパスタ作ろうかな、でも最上さんに連絡しないとお弁当買って来ちゃうよね。
私は最上総合病院に電話してみた。
「最上総合病院です」
「あのう、鶴巻梨花と申します、外科の最上丈一郎先生お願いしたいんですけど」
「はい、鶴巻梨花様ですね、少々お待ちください」
「はい、外科の最上です」
「最上さん?梨花です」
「どうかしたのか」
最上さんは慌てた様子だった。
「あのう、夕食はキッチンにパスタがあったので私が作りますね、だからお弁当は買ってこなくて大丈夫です」
「バカやろう、そんな事で電話してくるんじゃない」
そう怒鳴って電話は切れた。
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やっぱり嫌な奴だ。
俺はプライベートはスマホを利用している。
病院の外線から俺宛の連絡は、ほとんどない。
過去に一人だけ真剣に愛した女がいた。
俺が二十五歳、彼女は二十三歳、彼女の名前は立花瑞穂。
俺は彼女と結婚を考えていた。
それなのに彼女は俺との別れを電話一本で済ませた。
しかも外線で最上総合病院の俺宛に電話をかけて来た。
俺は彼女の言葉に何も返せないまま電話を切り、そして彼女と別れた。
あれから七年の歳月が流れた、外線で梨花からの電話を受けた時、良からぬことが脳裏を掠めた、まさか……
外線は嫌な思いしか無い、つい梨花を怒鳴ってしまった。
そう言えば、お互いの連絡先交換はしていなかった。
仕事が終わり、梨花の待つマンションへ急いだ。
「帰ったぞ」
「お帰りなさい」
梨花はキッチンでパスタを準備していた。
「おい、病院へプライベートな事で電話してくるんじゃない、そんなに俺の声が聞きたかったのか」
「違います、連絡しないとお弁当買って来ちゃうと思ったから」
「いいか、絶対に病院の外線使うな」
俺は着替えの為、寝室へ向かった。
梨花は俺の背中に向かってぶつぶつと文句を言っていた。
「聞こえてるぞ」
俺が振り向くと、梨花は頬を膨らまして怒った表情を見せた。
「へえ、そんなに俺にキスして欲しいのか」
俺は梨花に近づき、腕を掴んで引き寄せた。
そして梨花にキスをした。
「んんっ、ん」
一瞬唇が離れて見つめ合った。
俺は梨花を抱き抱えて、寝室へ向かった。
「あのう、パスタが……」
「うるさい、俺の指示に従え」
そして、ベッドに梨花を下ろし、身体を重ねた。
梨花の両腕を頭の上でクロスさせ、首筋に唇を這わせた。
「あっ、んん」
服の裾を持ち上げて、ブラのホックを外した。
乳房が露わになり、舌で乳首を舐めた。
「いやあ、身体がおかしくなっちゃう」
俺は梨花の唇を塞いだ。
唇が離れて、梨花は「待ってください」と切羽詰まった声を出した。
「これからって時に待てるか、それとも借金を耳を揃えて返せるのか」
「そうじゃなくて、あのう」
うそ!ちょっと待って、最上さん、私を抱こうとしているの?
えっ、どうしよう、私はじめてでどうしていいか分からないよ。
「初めてだからどうしていいか分からなくて」
透かさずはじめてと言ってしまった。
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