お前に惚れた〜極道の一途すぎる愛

ラヴ KAZU

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俺はひとみがいないとダメだな

姐さん、会長が熱出してうなされています

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結城は力也を寝かせた。

テツにひとみのこと、力斗のことを確認した。

「テツ、どう言う状況か、お前いつも力斗坊ちゃんを送っているんだから聞いているだろう、会長と姐さん、喧嘩でもしたのか」

「離婚するそうです」

「はあ?」

「この間、拉致された時、姐さんの信じられない行動で、なんとか危機を脱しましたけど、会長の男のプライドが自分を許せなかったみたいです」

「それで?」

「これ以上、自分の側に置いて置けないと、離婚することになったようです」

「今、姐さんはどこにいるんだ」

「山城さんのところだそうです」

結城は力也の気持ちを信じられないと呆れてため息をついた。

「姐さんは離婚を承諾したのか」

「サイン済みみたいです」

結城はひとみに力也の看病をお願いしようと、山城のマンションに向かった。

インターホンを鳴らすと、ひとみが応対した。

「どちら様でしょうか」

「ご無沙汰しております、我妻組結城です」

「結城さん、もしかして力也さんの身に何か起こったのですか」

結城は勘が鋭いひとみに驚いた。

「実は会長が熱を出しまして、姐さんの名前を譫言のように言っています」

「熱?何度あるのですか」

「測ってないので、わかりませんが、相当熱いです、寒いって震えています」

「すぐ、伺います」

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