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第十九章 迫り来る黒い影
我妻姐さんの子供を流産させて 二葉組かえでの指示
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「力也さん、なんで知ってるんですか」
「調べたんだ、安定期に入るまでの注意を」
「力也さん」
「しばらく、ひとみを抱けないな」
「そうですね」
「でもキスはいいよな」
力也はひとみの唇を啄んだ。
何度も、何度も。
「ひとみ、愛してる」
「力也さん、私も愛しています」
この幸せがずっと続きますようにと、ひとみは祈っていたのだが……
二人の幸せを願う人ばかりではなかった。
その頃、山城は極道の世界で、生きていくしか道はなく、二葉組にいた。
二葉組のお嬢かえでは、力也にキスした時、拒否されて、ひとみに嫉妬していた。
(あんな、おばさんに負けるなんてあり得ない)
極道の世界で、ちやほやされて育ったかえでは手に入らないものはなかった。
かえでは山城を呼び出した。
「お呼びでしょうか」
山城組で若頭を経験し、父親に山城組組長になるんだと言われて育った。
血も涙もない、極道の中の極道だった。
そんな男が父親に盾付き、半年も監禁された。
その後も、我妻組姐さんを連れ去ったとして、我妻組に捕まり監禁された。
これら全て、ひとみを愛した結果だった。
しかし、ひとみは我妻を愛しているのはわかっていた。
しかし、山城は言葉では悪を演じたが、心の中ではひとみに対して、
命を捨てることも厭わない純愛の気持ちがある。
第三者からしてみれば、山城はひとみを恨んでいると思うだろう。
かえでもその一人だった。
「我妻組姐さんに子供が出来たんですって」
(そうか、我妻に愛されているんだな)
山城が安堵していると、かえでは衝撃的な言葉を投げかけた。
「我妻組姐さんを流産させて」
山城は驚きが隠せずにいた。
「山城だって、憎んでるでしょ、あの女のために酷い目にあったんだから」
山城はひとみを憎んではいない。
しかし、今、世話になっている組のお嬢の言いつけは聞かなくてはいけない。
山城は結城に連絡を入れた。
「調べたんだ、安定期に入るまでの注意を」
「力也さん」
「しばらく、ひとみを抱けないな」
「そうですね」
「でもキスはいいよな」
力也はひとみの唇を啄んだ。
何度も、何度も。
「ひとみ、愛してる」
「力也さん、私も愛しています」
この幸せがずっと続きますようにと、ひとみは祈っていたのだが……
二人の幸せを願う人ばかりではなかった。
その頃、山城は極道の世界で、生きていくしか道はなく、二葉組にいた。
二葉組のお嬢かえでは、力也にキスした時、拒否されて、ひとみに嫉妬していた。
(あんな、おばさんに負けるなんてあり得ない)
極道の世界で、ちやほやされて育ったかえでは手に入らないものはなかった。
かえでは山城を呼び出した。
「お呼びでしょうか」
山城組で若頭を経験し、父親に山城組組長になるんだと言われて育った。
血も涙もない、極道の中の極道だった。
そんな男が父親に盾付き、半年も監禁された。
その後も、我妻組姐さんを連れ去ったとして、我妻組に捕まり監禁された。
これら全て、ひとみを愛した結果だった。
しかし、ひとみは我妻を愛しているのはわかっていた。
しかし、山城は言葉では悪を演じたが、心の中ではひとみに対して、
命を捨てることも厭わない純愛の気持ちがある。
第三者からしてみれば、山城はひとみを恨んでいると思うだろう。
かえでもその一人だった。
「我妻組姐さんに子供が出来たんですって」
(そうか、我妻に愛されているんだな)
山城が安堵していると、かえでは衝撃的な言葉を投げかけた。
「我妻組姐さんを流産させて」
山城は驚きが隠せずにいた。
「山城だって、憎んでるでしょ、あの女のために酷い目にあったんだから」
山城はひとみを憎んではいない。
しかし、今、世話になっている組のお嬢の言いつけは聞かなくてはいけない。
山城は結城に連絡を入れた。
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