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第十八章 力也とひとみのすれ違う気持ち
ひとみの妊娠をテツに問い詰めた
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「ひとみ、嘘だろう、本当はどこへ行ったんだ」
「嘘じゃありません、本当に病院へ行ったんです」
ひとみは必死に訴えた。
「それなら、どこの病院へ行ったんだ」
「それは、えっと……」
ひとみはしどろもどろになってしまった。
「もう、いいよ、それで、今日から一緒に寝られるか」
「あのう、しばらくは別でお願いします」
ひとみは子宮に刺激を与えると、流産の危険があると、注意されたので、
安定期に入るまでは、一人で休みたかった。
(ひとみは何を隠しているんだ、テツに吐かせるか)
力也はこれ以上は問い詰めなかった。
次の日、我妻組事務所で、テツを呼び出した。
「テツ、ちょっと顔貸せ」
テツは背筋が凍る思いがした。
「昨日、ひとみとどこの病院へ行ったんだ」
「えっと……」
力也はテツの胸ぐらを掴み、凄みを効かせた。
「テツ、本当のことを言え」
「あ、あのう、駅前の産婦人科です」
「産婦人科?」
力也は思い当たることがある、ひとみを抱いた時、避妊してないと。
「おい、ひとみは妊娠したのか」
「へい、でも若頭には内緒でと言われやした、もう喋っちゃいましたけど」
「なんでだ」
「これも言っちゃダメって言われてやす」
「いいから言え」
「病院へ行った日、若頭が高級車から出てきた女と、その、キスしてたのを見ちゃったんです、姐さん相当ショックの様子で、急いでエレベーターのボタン連打して、
部屋に入ると「何も見ていない、いいわね」って、すごい顔で、そこに若頭が帰ってきたんです」
「そう言うことか」
(ひとみは俺とかえでの仲を勘違いしたんだな、それで、妊娠のことも黙っていたのか、普通、問い詰めるだろう、ひとみはいつも自分が我慢すればと考える女だ、ひとみらしいな)
「今度産婦人科はいつ行くんだ」
「一ヶ月後だそうです」
(そこは本当のことを言ったんだな、風邪で次回一ヶ月後なんてあり得ないだろう)
力也はふふっと笑って、ひとみはなんて可愛いんだと、さらに惚れた。
「嘘じゃありません、本当に病院へ行ったんです」
ひとみは必死に訴えた。
「それなら、どこの病院へ行ったんだ」
「それは、えっと……」
ひとみはしどろもどろになってしまった。
「もう、いいよ、それで、今日から一緒に寝られるか」
「あのう、しばらくは別でお願いします」
ひとみは子宮に刺激を与えると、流産の危険があると、注意されたので、
安定期に入るまでは、一人で休みたかった。
(ひとみは何を隠しているんだ、テツに吐かせるか)
力也はこれ以上は問い詰めなかった。
次の日、我妻組事務所で、テツを呼び出した。
「テツ、ちょっと顔貸せ」
テツは背筋が凍る思いがした。
「昨日、ひとみとどこの病院へ行ったんだ」
「えっと……」
力也はテツの胸ぐらを掴み、凄みを効かせた。
「テツ、本当のことを言え」
「あ、あのう、駅前の産婦人科です」
「産婦人科?」
力也は思い当たることがある、ひとみを抱いた時、避妊してないと。
「おい、ひとみは妊娠したのか」
「へい、でも若頭には内緒でと言われやした、もう喋っちゃいましたけど」
「なんでだ」
「これも言っちゃダメって言われてやす」
「いいから言え」
「病院へ行った日、若頭が高級車から出てきた女と、その、キスしてたのを見ちゃったんです、姐さん相当ショックの様子で、急いでエレベーターのボタン連打して、
部屋に入ると「何も見ていない、いいわね」って、すごい顔で、そこに若頭が帰ってきたんです」
「そう言うことか」
(ひとみは俺とかえでの仲を勘違いしたんだな、それで、妊娠のことも黙っていたのか、普通、問い詰めるだろう、ひとみはいつも自分が我慢すればと考える女だ、ひとみらしいな)
「今度産婦人科はいつ行くんだ」
「一ヶ月後だそうです」
(そこは本当のことを言ったんだな、風邪で次回一ヶ月後なんてあり得ないだろう)
力也はふふっと笑って、ひとみはなんて可愛いんだと、さらに惚れた。
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