お前に惚れた〜極道の一途すぎる愛

ラヴ KAZU

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第十八章 力也とひとみのすれ違う気持ち

力也さんとデートしてるみたいで楽しい

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「なあ、ひとみ、今日は一緒にアパート探しに行こう」

「えっ、でもお仕事大丈夫なんですか」

「ああ、結城に全て任せるから大丈夫だ」

まもなく、テツがやってきた。

「若頭、姐さん、おはようさんです、今日はどこにいくんすか」

「横浜に向かってくれ」

「へい、承知しやした」

ひとみは(横浜って、どう言うことだろう)と不思議だった。

横浜の街を堪能して、食事をするために、横浜中華街に向かった。

(これじゃ、まるで力也さんとデートしているみたい)

ひとみはダメと思いながらも、力也とのデートは楽しくて仕方なかった。

「力也さん、見てください、綺麗ですね」

「力也さん、これ、かわいいですね」

「力也さん、このお店に入りましょう」

ひとみは浮かれていた。

(ひとみ、その笑顔は俺に向けてくれてると錯覚しちまうよ)

(力也さんは最後だから、私をデートに連れてきてくれたの?)

力也はひとみと手を繋いだ。

さすがに恥ずかしいのか、ひとみの手を力也のコートのポケットに突っ込んだ。

(ひとみ、ずっと一緒だ、俺はお前を誰にも渡さない)

力也はじっとひとみを見つめた。

そして、東京に戻り、不動産屋を回った。

良さげな物件はあったにも関わらず、なぜか力也は首を縦に振ろうとしない。

「さてと、買い物してから帰ろう」

「はい」

ひとみは引越先が決まらないと、力也のマンションにいることになる。

(ずっと決まらなければいいのに)

ひとみは力也との生活を失いたくなかった。

(でも、ダメだよね)

そんな矢先、ひとみは体調を崩した。

ベッドに横になっていると、力也が様子を身にきてくれた。

「ひとみ、大丈夫か」

力也はひとみのおでこに手をあてて「熱はなさそうだな」そう言って

キッチンに戻った。

しばらくすると、おかゆを作って運んでくれた。

「きっと、疲れが出たんだろう、ゆっくり、休め、俺は今日は外せない仕事があるから、あとでまた様子を見に来るな」
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