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第十七章 俺と山城とどちらを選ぶんだ

ひとみお前は手放さないぞ

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「追いかけません」

「そうか、じゃ、解散するか」

「あのう、私はどうすればいいですか」

「そうか、今晩泊まるところがないよな、アパート見つかるまで、俺のマンションにいろよ、決まり次第引越すればいいんじゃないか」

「そんな甘えるわけにはいきません」

「これを提出して受理されるまでは、ひとみは俺の妻だ、今晩抱くことも、誰にも文句は言わせねえ、そうだろ?」

ひとみは頬を真っ赤に染めて俯いた。

「ひとみ、かわいいなあ」

「からかわないで下さい」

(ひとみ、俺は絶対にお前を手放さないぞ)

力也とひとみはマンションへ向かった。

「アパートと仕事を探して、決まったら引越だな、それまではひとみは俺の妻だ」

力也はひとみを引き寄せ抱きしめた。

「力也さん?」

力也はひとみをベッドルームへ運んだ。

ひとみの身体はベッドに沈んだ。

力也はひとみにキスをした。

心臓の鼓動が加速していく。

(すごくドキドキする)

ひとみは二人とも愛してしまったと思っていたが、そうではないことに気づいた。

(力也さんが好き)

「ひとみ、このまま抱いてもいいか」

ひとみは頷いた。

(力也さんにめちゃくちゃにされたい)

(身体だけじゃなく、力也さんの心も欲しい)

ひとみは自分の気持ちが今更ながらわかった。

山城に対して、申し訳ない気持ちだった。

山城に抱かれて、感じてる自分は山城を愛してると錯覚していたのだ。

強引に迫られると、拒めなかった。

でも、力也さんに抱かれて、身体の震えが止まらない。

ジンジンと高みに上り詰めていく。

すごく淫らになる自分が、もっと抱いて欲しいと欲している。

「力也さん、キスして」

「ひとみ、今日は積極的だな」

「嫌いですか」

「いや、最高だ、最後の夜だと思うと興奮するな」

(最後の夜?そうだ、明日になったら力也さんと私は夫婦じゃなくなるんだ)

力也は上半身裸になり、ひとみの服も脱がせた。

力也はひとみの中に自分自身をグイグイ入れた。

気を失いそうなくらい激しく、力也が動くたびに、淫らな声が出てしまうひとみだった。

この時、力也は避妊しなかった、離婚届も提出する気持ちはなかったのだ。

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