お前に惚れた〜極道の一途すぎる愛

ラヴ KAZU

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第十三章 我妻の嫉妬

ひとみ、結婚しよう

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食事中、我妻は何も言わず、黙々と食べていた。

ひとみはなんて声を掛ければいいか迷っていた。

いきなり、我妻は車椅子でひとみに近づいてきた。

そして、頭を下げた。

「ひとみ、すまん、許してくれ」

ひとみは言葉が見つからず黙っていた。

しかし、急に立ち上がり、我妻の車椅子の後ろに回って、動かし始めた。

元の場所に戻して「食事中ですよ、それに、私は我妻さんにキスして欲しかったから、思い切って、言葉にしたのに、ひどいです」そう言って、自分の席に戻った。

「えっ、本当か」

ひとみは何も言わずに、食器をシンクの中に片付けた。

そして、食器を洗い始めた。

我妻は車椅子でひとみに近づき。腕を引き寄せた。

「きゃっ」

ひとみは我妻の膝の上に座った状態になった。

「もう、我妻さんったら」

「ひとみ、結婚しよう」

我妻からの突然のプロポーズだった。

ひとみは目をぱちくりして、驚きの表情を見せた。

「でも私はあの時の私ではありません」

「何も変わってない、たとえお前が山城を今でも愛していたとしても、
それでも構わない」

ひとみの目から涙がこぼれ落ちた。

我妻はギュッとひとみを抱きしめた。

「それと……」

我妻は言いづらそうだったが、言葉をつずけた。

「なんですか」

「お前を抱いた時、避妊してねえから」

「えっ」

「お前が俺と結婚したくなくても、俺はお前以外考えられねえ、だから俺のガキを生んでくれ」

我妻はひとみに頭を下げた。

ひとみは嬉しくて、我妻に抱きついた。

「よろしくお願いします」

「まじか」

ひとみは頷いた。


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