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第十章 山城とくるみの再会
誰だ 精神が壊れた山城
しおりを挟む携帯ショップへ行き、スマホを充電した。
半年も前のことだ。
しかも料金を払っていないのだから、通信機能は果たせない。
電話ボックスで、くるみと言う女の番号にかけてみた。
「はい」
(出た)
「お前は誰だ」
くるみは電話の相手が山城だとすぐにわかった。
「山城さん?」
「俺を知ってるのか」
「はい、今どこにいるんですか」
「わからない」
「公衆電話からかけているんですよね、住所とか番号とか何か書いてないですか」
裕太郎は言われるままにくるみに伝えた。
「これから迎えに行きます、そこから動かないでください」
そしてくるみは山城の元に向かった。
山城のおかげでこの半年、働かず、ホテル住まいが出来た。
我妻を頼れと言う、山城の言いつけは守らなかった。
(今更、我妻さんを頼ることなんて出来ないよ)
もう、会えないと思っていた山城が連絡をくれた。
監禁された場所から逃げ出したに違いない。
まさか、記憶がない状態などと、誰が予想出来ただろうか。
くるみは電話ボックスに到着した。
ボックスの中で、蹲っている山城の姿を確認した。
そっと、ドアを開けてみる。
ドアが開いた気配で、山城はくるみに銃を向けた。
「誰だ」
「お電話頂いたくるみです、迎えにきました、銃を納めてください」
半年監禁されていた山城は、山城組若頭としての貫禄ある姿は微塵もなかった。
山城はくるみに言われたわ通り、銃をしまった。
「私が泊まっている、ホテルに行きましょう」
くるみは山城を連れてホテルに戻った。
山城にお風呂に入るように促した。
髪は伸び放題で、髭も長くなっていた。
山城は警戒していた。
それはそうだろう、半年も監禁されていたら、精神が壊れてもおかしくない。
半年も前のことだ。
しかも料金を払っていないのだから、通信機能は果たせない。
電話ボックスで、くるみと言う女の番号にかけてみた。
「はい」
(出た)
「お前は誰だ」
くるみは電話の相手が山城だとすぐにわかった。
「山城さん?」
「俺を知ってるのか」
「はい、今どこにいるんですか」
「わからない」
「公衆電話からかけているんですよね、住所とか番号とか何か書いてないですか」
裕太郎は言われるままにくるみに伝えた。
「これから迎えに行きます、そこから動かないでください」
そしてくるみは山城の元に向かった。
山城のおかげでこの半年、働かず、ホテル住まいが出来た。
我妻を頼れと言う、山城の言いつけは守らなかった。
(今更、我妻さんを頼ることなんて出来ないよ)
もう、会えないと思っていた山城が連絡をくれた。
監禁された場所から逃げ出したに違いない。
まさか、記憶がない状態などと、誰が予想出来ただろうか。
くるみは電話ボックスに到着した。
ボックスの中で、蹲っている山城の姿を確認した。
そっと、ドアを開けてみる。
ドアが開いた気配で、山城はくるみに銃を向けた。
「誰だ」
「お電話頂いたくるみです、迎えにきました、銃を納めてください」
半年監禁されていた山城は、山城組若頭としての貫禄ある姿は微塵もなかった。
山城はくるみに言われたわ通り、銃をしまった。
「私が泊まっている、ホテルに行きましょう」
くるみは山城を連れてホテルに戻った。
山城にお風呂に入るように促した。
髪は伸び放題で、髭も長くなっていた。
山城は警戒していた。
それはそうだろう、半年も監禁されていたら、精神が壊れてもおかしくない。
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