23 / 104
第八章 我妻が動き出す
山城が監禁された
しおりを挟む
その頃山城は監禁されていた。
山城は組長の実の息子ではない。
そして山城組は組長の指示で、全てが動く。
本浜組との合併が水面下で進んでいた。
そのため、圭子のお気に入りの裕太郎は結婚を余儀なくされたのだ。
しかし、逆らう裕太郎は山城組組長の怒りを買った。
裕太郎は監禁されてしまった。
唯一裕太郎の味方は有働だった。
裕太郎から何も連絡が入らない有働は工藤に相談すると、行方がわからないとの返事だった。
(ぜってえ、おかしい、若頭はそんな人じゃねえ)
しかも、くるみも店を辞めて、ホテルを引き払っている。
(若頭、どこにいるんですか)
有働は我妻組に向かった。
その頃、我妻は中々怪我が回復せず、苛立ちを覚えていた。
有働は我妻組の屋敷の前で、うろうろしていた。
我妻組組員に声をかけられ、有働は我妻組若頭に取り次いでもらいたい旨を伝えた。
「若頭、山城組若頭の舎弟と言う男が、若頭にお目どうり願いたいときています」
「一人か」
「はい」
「通せ」
我妻は嫌な予感が脳裏を掠めた。
(ひとみの身に何か起きたんじゃないだろうか)
部屋に通された有働は、目の前の我妻の姿に驚きを隠せなかった。
我妻は車椅子に乗っていた。
「なんの用だ」
「あ、はい、こんなこと頼めることじゃない事、重々承知しています、でもお願いします、若頭を探してください」
有働は頭を下げた。
我妻組結城は頭に血が昇り、有働の胸ぐらを掴んだ。
「結城、やめろ」
「しかし、若頭、こいつらのせいで、車椅子になったんじゃないですか」
「いや、俺の気持ちの問題だ」
我妻は有働に名前を尋ねた。
「お前、名前は」
「有働と申しやす」
「それで、どう言うことか説明しろ」
有働は話し始めた。
「若頭と連絡が取れないんです、実は本浜組お嬢さんとの結婚の話が進んでいて、
お嬢さんが勝手に若頭のマンションに引っ越してきてしまって、若頭はくるみさんと一緒にいたいって言ってました、頭に来た若頭はマンションを引き払い、くるみさんと住むマンションを探していたんです、それからぱったり連絡が取れなくなって」
「ひとみはどうしているんだ」
「キャバクラも辞めて、泊まっていたホテルも出ており、連絡が取れません」
山城は組長の実の息子ではない。
そして山城組は組長の指示で、全てが動く。
本浜組との合併が水面下で進んでいた。
そのため、圭子のお気に入りの裕太郎は結婚を余儀なくされたのだ。
しかし、逆らう裕太郎は山城組組長の怒りを買った。
裕太郎は監禁されてしまった。
唯一裕太郎の味方は有働だった。
裕太郎から何も連絡が入らない有働は工藤に相談すると、行方がわからないとの返事だった。
(ぜってえ、おかしい、若頭はそんな人じゃねえ)
しかも、くるみも店を辞めて、ホテルを引き払っている。
(若頭、どこにいるんですか)
有働は我妻組に向かった。
その頃、我妻は中々怪我が回復せず、苛立ちを覚えていた。
有働は我妻組の屋敷の前で、うろうろしていた。
我妻組組員に声をかけられ、有働は我妻組若頭に取り次いでもらいたい旨を伝えた。
「若頭、山城組若頭の舎弟と言う男が、若頭にお目どうり願いたいときています」
「一人か」
「はい」
「通せ」
我妻は嫌な予感が脳裏を掠めた。
(ひとみの身に何か起きたんじゃないだろうか)
部屋に通された有働は、目の前の我妻の姿に驚きを隠せなかった。
我妻は車椅子に乗っていた。
「なんの用だ」
「あ、はい、こんなこと頼めることじゃない事、重々承知しています、でもお願いします、若頭を探してください」
有働は頭を下げた。
我妻組結城は頭に血が昇り、有働の胸ぐらを掴んだ。
「結城、やめろ」
「しかし、若頭、こいつらのせいで、車椅子になったんじゃないですか」
「いや、俺の気持ちの問題だ」
我妻は有働に名前を尋ねた。
「お前、名前は」
「有働と申しやす」
「それで、どう言うことか説明しろ」
有働は話し始めた。
「若頭と連絡が取れないんです、実は本浜組お嬢さんとの結婚の話が進んでいて、
お嬢さんが勝手に若頭のマンションに引っ越してきてしまって、若頭はくるみさんと一緒にいたいって言ってました、頭に来た若頭はマンションを引き払い、くるみさんと住むマンションを探していたんです、それからぱったり連絡が取れなくなって」
「ひとみはどうしているんだ」
「キャバクラも辞めて、泊まっていたホテルも出ており、連絡が取れません」
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【完結】【R18】オトメは温和に愛されたい
鷹槻れん
恋愛
鳥飼 音芽(とりかいおとめ)は隣に住む幼なじみの霧島 温和(きりしまはるまさ)が大好き。
でも温和は小さい頃からとても意地悪でつれなくて。
どんなに冷たくあしらっても懲りない音芽に温和は…?
表紙絵は雪様に依頼しました。(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
雪様;
(エブリスタ)https://estar.jp/users/117421755
(ポイピク)https://poipiku.com/202968/
※エブリスタでもお読みいただけます。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編
タニマリ
恋愛
野獣のような男と付き合い始めてから早5年。そんな彼からプロポーズをされ同棲生活を始めた。
私の仕事が忙しくて結婚式と入籍は保留になっていたのだが……
予定にはなかった大問題が起こってしまった。
本作品はシリーズの第二弾の作品ですが、この作品だけでもお読み頂けます。
15分あれば読めると思います。
この作品の続編あります♪
『ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編』
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる