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第六章 山城の純愛

嫉妬に狂った山城はくるみの首を絞めた

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山城は部屋に入ると、くるみを引き寄せ抱きしめた。

「山城さん?」

「くるみ、俺は気が狂いそうなくらい、お前を抱きたい」

「私とのセックスにそんなに満足して頂けてるのなら、まだ飽きてないってことですよね」

くるみは山城から身体を離そうとした。

山城はさらに強くくるみを抱きしめた。

「山城さん、どうされたのですか」

山城はじっとくるみを見つめた。

「お前が好きだ」

山城はくるみの頬を両手で押さえてキスを落とした。

頬と一緒に耳まで両手で押さえられて、くるみには山城の愛の告白が届かなかった。

山城はくるみをベッドに押し倒し、ブラウスのボタンを外した。

胸の膨らみにキスをすると、ブラを持ち上げて、乳房を舐め回した。

「いや、今日はやめてください」

「乳首が立って、気持ちいいと言ってるぞ」

下着の中に手を入れて、秘所に触れた。

「下もこんなにも濡れて、俺を欲しがってるじゃないか」

くるみは背中をそり返して、感じていた。

そして、つい我妻のことが脳裏をよぎると、我妻の名前を口にしてしまった。

「ああ、気持ちいい、我妻さん」

その瞬間、その場の空気が凍りついた。

山城のくるみを抱く手が止まった。

くるみはハッと気づいた。

我妻さんの名前を口にしてしまった、しかも山城さんに抱いてもらっているこの瞬間に……

「ごめんなさい、私……」

山城の顔がみるみるうちに怒りの表情に変わった。

そして、山城はくるみの首を思いっきり絞めた。

「苦しい、山城さん、ごめんなさい」

くるみの顔から血の気が引いた。

山城は自分のしていることに気づいて、くるみの首から手を離した。

「ゲホッ、う、ゲホッ」

くるみは苦しさのあまり、異常なくらいに咳き込んだ。

山城はくるみを抱きしめた。

「くるみ、ごめん、俺は何をしているんだ」

くるみは山城の腕の中でぐったりしていた。

(やっぱり、お前が愛しているのは、我妻なんだな)
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