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第一章 婚活パーティーでの出会い
ひとみに一目惚れをした力也
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俺は我妻力也、三十歳、我妻組若頭である。
しかし、極道は裏の顔。
表の顔は我妻コーポレーション社長だ。
俺は堅気の女が好きだ。
だから、妻に迎えるなら堅気の女がいいと、ずっと思っていた。
そして、婚活パーティーに参加した。
無論、極道と言う正体を隠して……
そこで俺は一人の女と知り合った。
榊ひとみ、三十九歳。
婚活パーティーに参加しているのに、笑顔が全く見られない。
他の女は自分を売り込もうと、必死の中、その女だけ、一人でいる。
俺は声をかけた。
「お目当ての男性は見つかりませんか」
「いえ、そう言うわけではなくて」
「自分をもっとアピールしないと、残ってしまいますよ」
「残ってもう、三十九になってしまいました、男性はやはり、若い女性がいいんですよね、二十代のお嬢さんには負けます」
「そんなことはありませんよ、俺は自分と同世代の女性に惹かれますけど」
俺は自分に似合わないセリフにおかしくなってしまった。
「失礼ですがおいくつですか」
「俺は三十歳です」
「じゃあ、あと一年ですね」
「はあ?」
「私、誕生日がきたら次の世代の仲間入りです」
その女はにっこり微笑んだ。
俺はその笑顔に吸い込まれた。
「あのう、二人で抜けませんか、食事行きましょう、どうも、ここの料理は
俺の腹を満たしてくれない」
「でも、あと一年……」
俺は彼女の言葉を遮り、こう告げた。
「惹かれちゃえば、関係ないですよ」
俺はスマホで車を会場の入り口につけるように指示をした。
彼女の手を引っ張り、車にエスコートした。
「さあ、乗って」
運転しているのは、俺の側近件運転手の日下部テツジだ。
「お疲れ様です、かしらじゃなくて社長、どちらに行けばよろしいですか」
彼女はテツの言葉に変な顔をした。
(やべえ、バレたか)
しかし、極道は裏の顔。
表の顔は我妻コーポレーション社長だ。
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無論、極道と言う正体を隠して……
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「いえ、そう言うわけではなくて」
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「そんなことはありませんよ、俺は自分と同世代の女性に惹かれますけど」
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「失礼ですがおいくつですか」
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「あのう、二人で抜けませんか、食事行きましょう、どうも、ここの料理は
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「でも、あと一年……」
俺は彼女の言葉を遮り、こう告げた。
「惹かれちゃえば、関係ないですよ」
俺はスマホで車を会場の入り口につけるように指示をした。
彼女の手を引っ張り、車にエスコートした。
「さあ、乗って」
運転しているのは、俺の側近件運転手の日下部テツジだ。
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(やべえ、バレたか)
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