お前を必ず落として見せる～俺様御曹司の執着愛

第八章 新の執着心

まどかだけを愛し続けて、 十年、もう、引き下がる気持ちはない

龍斗は二人の元に駆け寄り、まどかの腕を引き寄せた。

急に腕を掴まれたまどかはびっくりして、振り向いた。

そこには紛れもない愛する龍斗の姿があった。

「龍斗さん」

「まどか」

龍斗はまどかを抱きしめた。

「まどか、帰ろう」

そこに新が割って入った。

「何を言ってる、まどかは俺とアメリカに行くんだ、この一週間、二人で行動を共にして、
昨日も熱い抱擁を交わしたんだ、まどかが愛しているのは俺だ、まどかは俺の愛撫に、
色っぽい喘ぎ声を聞かせてくれたんだ」

まどかは俯いて何も言えなかった。

しかし、龍斗はそんなことは関係ないと言わんばかりに自分の気持ちを言葉にした。

「まどかが誰とセックスしても、俺を信じてくれなくても、俺はまどかを愛している、
昨日、お前と熱く身体を重ねたとしても、俺は構わない、まどかだけを愛し続けて、
十年、もう、引き下がる気持ちはない」

新は悔しさを現して、握り拳を作った。

龍斗はまどかの腕を再度引き寄せて、強く抱きしめた。

「まどか、何も言うな、黙って俺について来い」

「龍斗さん」