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第三章 契約結婚の真意

絶対にまどかと子供は誰にも渡さないと執着愛が強くなった。

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まどかのこともそうだが、男と女はそう簡単ではないとため息が出た。

まどかに一途な思いを募らせて十年、やっと身体を重ねることが出来た。

でも、まどかの中には俺はいない。

お腹の子供も絶対に自分の子供だと思っているが、まどかが違うの言うなら、

違うのかもと思ってしまう。

戸籍上はまどかは俺の妻だ。

子供も生まれたら俺の子供として戸籍に入れる。

絶対にまどかと子供は誰にも渡さないと執着愛が強くなった。

そんな矢先、龍斗は風邪を引いて体調を崩した。

「まどか、俺の不注意で申し訳ない、まどかに移ると大変だから、ホテルに寝泊まりしてくれ」

「大丈夫ですよ、龍斗さんの看病させてください、私が出来ることはこれぐらいしかないので……」

確かに、まどかが側にいてくれることはありがたい。

まどかの笑顔が見られないのは一日でも耐えられない。

それほど、龍斗の中でまどかの存在は大きくなっていた。

おでこをタオルで冷やしてもらい、気持ちいい。

この幸せがずっと続いて欲しいと願った。
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