夜の帝王の一途な愛

ラヴ KAZU

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三年の月日が二人を変える

あゆみのことが気になり始める凌

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「お前、知り合いなら、送って行ってやれ」

「わかりました」

私は眠っている間に、自宅に戻っていた。

朝、目が覚めると、見慣れた室内。

そう、私の部屋だった。

三年前は凌が自分のマンションに連れて行ってくれたけど、今度は違った。

まもなく友梨ちゃんが訪れた。

「あゆみさん、おはようございます」

今日は店が定休日である。

頭痛い。

「大丈夫ですか、昨夜、ヒカルがあゆみさんを送ってくれましたよ」

「そうなんだ、ごめんね、迷惑かけちゃったね」

「大丈夫ですよ」

「私、グラスの飲み物一杯だけ飲んで、あとは覚えていないんだよね」

「麻生さんがカクテル作ってくれて、薄くしたらしいですが、あゆみさん、
全くお酒ダメじゃないですか、酔いが回ったみたいですよ」

「でも、楽しかったな、お姫様になったようで」

「それならよかったですね」

「友梨ちゃん、わざわざありがとうね」

友梨はあゆみのアパートを後にした。

その頃、凌はあゆみのことが気になって、ヒカルにアパートの住所を聞き出していた。

この辺だよな。

間が悪いとはこのことを言うのだろう。

店が休みと言うことで、加々美社長があゆみのアパートに高級車を停めた。

あゆみの部屋はアパートの二階の一番端の部屋だ。

高級車から降りた加々美社長はそのあゆみの部屋の前に立った。

なんだ、あの男、元旦那か?

加々美社長がノックをすると、あゆみはドアを開けて、部屋に招き入れた。

なんだよ、心配するほどじゃねえな。

何やってるんだ、俺は……
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