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第十章 過酷な運命
イヤだな、覚えてないの?東藤瑆、ホストクラブの
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目が覚めると見た事がない部屋の模様、えっ、ここは何処?私ベッドに寝ている?ガバッと起き上がり自分の洋服を確認した、良かった、ちゃんと着ている。
まさか加々美社長のマンション?
そこへ部屋のドアが開いて一人の男性が入って来た。
「やっと気がついたね、ずっと起きなかったらどうしようって思っちゃったよ」
「あのう、どちらさまですか?」
「イヤだな、覚えてないの?東藤瑆」
「東藤瑆さん?」
「そう、ホストクラブの」
思い出した、麻生さんのお店のホストさん
「あっ、失礼しました、でも私どうして東藤さんの部屋に?」
「公園で寝ていたでしょ?あんなところに寝ていたら襲われちゃうよ、あゆみさん可愛いから」
「からかわないでください」
「からかってないよ、社長が惚れる気持ちわかるなあ」
「あのう、私どのくらい寝ていましたか?今何時ですか?」
「今昼の十二時、だから十二時間以上寝ていたかな」
「あのう、麻生さんには・・・」
「まだ連絡していない、あゆみさんに了解得てからと思って」
「すみません、もうお仕事行く時間ですね、私失礼します」
私はベッドから立ち上がった、軽いめまいがして倒れそうになった。
「危ない、大丈夫?」
東藤さんが支えてくれた。
「すみません、ご迷惑かけて」
「何も食べていないからだよ、俺も仕事行く前に食べるから一緒に買ってくるから、待っていて」
「ありがとうございます」
しばらくして東藤さんがコンビニでおにぎりを買ってきてくれた。
「しばらくここに居れば?まだ社長のマンションに戻る気持ちになれないだろう」
「でもご迷惑が・・・」
東藤さんは私の言葉を遮って「迷惑じゃないよ」と言ってくれた。
「そうだ、ここにいる間飯作ってよ」
「でも、彼女さん来ますよね」
「彼女いないから大丈夫、そうしよう、俺社長より五つも若いからしばらくすごく若い彼氏と思って甘えて」
「麻生さんより五つ若い?じゃあ二十三歳?あのお母さんおいくつ?」
「え~と四十二歳かな」
「えっ?私と同じ歳?」
「えっ?あゆみさん四十二なの?」
「はい、十九歳で産んでいたら、東藤さんくらいの息子いるってこと?」
「マジ?見えないよ」
「ありがとうございます」
「やっと笑った、瑆でいいよ、あと年下だから敬語なしで」
「それじゃお言葉に甘えて、瑆くんでいい」
「うん、いいよ」
「やばい、仕事行かなくちゃ、社長にぶっ飛ばされる」
瑆くんは支度を始めた。
濃紺のスーツにアクセサリーをしてかっこいいと言うよりはかわいい感じだ。
「どう?」
「うん、かわいい」
「え~っ、かっこいいだろ?」
「そうね、ネクタイ曲がっているよ」
私が瑆くんのネクタイ直してあげると、じっと私を見つめる視線を感じた。
どうしていいかわからず、目を逸らした。
「いってらっしゃい」
「あっ、行って来ます」
瑆くんは仕事に出かけた。
まさか加々美社長のマンション?
そこへ部屋のドアが開いて一人の男性が入って来た。
「やっと気がついたね、ずっと起きなかったらどうしようって思っちゃったよ」
「あのう、どちらさまですか?」
「イヤだな、覚えてないの?東藤瑆」
「東藤瑆さん?」
「そう、ホストクラブの」
思い出した、麻生さんのお店のホストさん
「あっ、失礼しました、でも私どうして東藤さんの部屋に?」
「公園で寝ていたでしょ?あんなところに寝ていたら襲われちゃうよ、あゆみさん可愛いから」
「からかわないでください」
「からかってないよ、社長が惚れる気持ちわかるなあ」
「あのう、私どのくらい寝ていましたか?今何時ですか?」
「今昼の十二時、だから十二時間以上寝ていたかな」
「あのう、麻生さんには・・・」
「まだ連絡していない、あゆみさんに了解得てからと思って」
「すみません、もうお仕事行く時間ですね、私失礼します」
私はベッドから立ち上がった、軽いめまいがして倒れそうになった。
「危ない、大丈夫?」
東藤さんが支えてくれた。
「すみません、ご迷惑かけて」
「何も食べていないからだよ、俺も仕事行く前に食べるから一緒に買ってくるから、待っていて」
「ありがとうございます」
しばらくして東藤さんがコンビニでおにぎりを買ってきてくれた。
「しばらくここに居れば?まだ社長のマンションに戻る気持ちになれないだろう」
「でもご迷惑が・・・」
東藤さんは私の言葉を遮って「迷惑じゃないよ」と言ってくれた。
「そうだ、ここにいる間飯作ってよ」
「でも、彼女さん来ますよね」
「彼女いないから大丈夫、そうしよう、俺社長より五つも若いからしばらくすごく若い彼氏と思って甘えて」
「麻生さんより五つ若い?じゃあ二十三歳?あのお母さんおいくつ?」
「え~と四十二歳かな」
「えっ?私と同じ歳?」
「えっ?あゆみさん四十二なの?」
「はい、十九歳で産んでいたら、東藤さんくらいの息子いるってこと?」
「マジ?見えないよ」
「ありがとうございます」
「やっと笑った、瑆でいいよ、あと年下だから敬語なしで」
「それじゃお言葉に甘えて、瑆くんでいい」
「うん、いいよ」
「やばい、仕事行かなくちゃ、社長にぶっ飛ばされる」
瑆くんは支度を始めた。
濃紺のスーツにアクセサリーをしてかっこいいと言うよりはかわいい感じだ。
「どう?」
「うん、かわいい」
「え~っ、かっこいいだろ?」
「そうね、ネクタイ曲がっているよ」
私が瑆くんのネクタイ直してあげると、じっと私を見つめる視線を感じた。
どうしていいかわからず、目を逸らした。
「いってらっしゃい」
「あっ、行って来ます」
瑆くんは仕事に出かけた。
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