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第十七章 廉也の嫉妬
浮気疑惑の真相
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高城が廉也をホテルに連れってって、ベッドに寝かせたときには廉也は爆睡状態だった。
高城はみゆに連絡した。
「高城です、奥さま体調はいかがですか」
「高城さん、ご連絡ありがとうございます、私は大丈夫です、あのう、廉也さんのお仕事はうまくいっていますか」
「はい、今日東城ホールディングスと契約を致しました、東城氏が奥様の体調を気遣っておられました」
「そうですか、よろしくお伝えください」
「かしこまりました」
「あのう、廉也さんは今日の便でそちらに向かったのでしょうか」
「はい、昨夜は書類に目を通したいとおっしゃって、ホテルをお取り致しました」
「そうですか、どなたか一緒でしたか」
「いえ、社長お一人でお泊りになりましたよ、食事は私がご一緒して、おやすみになるまで、打ち合わせを致しました」
「そうですか、ホテルに滞在の旨は聞いていなかったので、今朝ゆかりさんの所へ行ったときに、ホテルからでてきた廉也さんを見かけて、驚きました」
「大丈夫です、社長は恋愛に関しては器用ではありません、奥さま一途ですので、女性の心配はありませんよ」
「そうですか、若くて素敵なかたが、すぐあとから出て来たので気が動転してしまって」
「こちらで社長もやきもち妬かれていました」
「えっ」
「東城氏が奥様を未だにみゆちゃんと呼ばれていたことに対して、だいぶご立腹の様子でしたよ」
「実は私が出発前に、東城さんを慎太郎さんと呼んでしまって、そこから不機嫌になって」
「そうでしたか、急に前日の夜ホテルを取ると言い出して、おかしいなあと思っていました、そんなことがあったのですね」
「帰ってきたら廉也さんに謝りたいです」
「はい、社長は子供ですから、奥様が社長以外の男性を名前呼びすることや、奥様が社長以外の男性から名前呼びされることが気に入らないのです」
「そうですよね」
「特に東城氏は以前奥様が愛された男性ですから」
「はい、気を付けます、高城さん、ご連絡ありがとうございました」
みゆはスマホを切った。
廉也は朝、目が覚めると、みゆに連絡しなかったことが気になった。
すぐにスマホを手にして、みゆに電話した。
「はい、みゆです」
「みゆ、俺、ごめん、こんなに朝早くに」
「大丈夫ですよ、お仕事は順調ですか」
「ああ、昨日東條氏と契約を交わした」
「そうですか、よかったですね」
高城はみゆに連絡した。
「高城です、奥さま体調はいかがですか」
「高城さん、ご連絡ありがとうございます、私は大丈夫です、あのう、廉也さんのお仕事はうまくいっていますか」
「はい、今日東城ホールディングスと契約を致しました、東城氏が奥様の体調を気遣っておられました」
「そうですか、よろしくお伝えください」
「かしこまりました」
「あのう、廉也さんは今日の便でそちらに向かったのでしょうか」
「はい、昨夜は書類に目を通したいとおっしゃって、ホテルをお取り致しました」
「そうですか、どなたか一緒でしたか」
「いえ、社長お一人でお泊りになりましたよ、食事は私がご一緒して、おやすみになるまで、打ち合わせを致しました」
「そうですか、ホテルに滞在の旨は聞いていなかったので、今朝ゆかりさんの所へ行ったときに、ホテルからでてきた廉也さんを見かけて、驚きました」
「大丈夫です、社長は恋愛に関しては器用ではありません、奥さま一途ですので、女性の心配はありませんよ」
「そうですか、若くて素敵なかたが、すぐあとから出て来たので気が動転してしまって」
「こちらで社長もやきもち妬かれていました」
「えっ」
「東城氏が奥様を未だにみゆちゃんと呼ばれていたことに対して、だいぶご立腹の様子でしたよ」
「実は私が出発前に、東城さんを慎太郎さんと呼んでしまって、そこから不機嫌になって」
「そうでしたか、急に前日の夜ホテルを取ると言い出して、おかしいなあと思っていました、そんなことがあったのですね」
「帰ってきたら廉也さんに謝りたいです」
「はい、社長は子供ですから、奥様が社長以外の男性を名前呼びすることや、奥様が社長以外の男性から名前呼びされることが気に入らないのです」
「そうですよね」
「特に東城氏は以前奥様が愛された男性ですから」
「はい、気を付けます、高城さん、ご連絡ありがとうございました」
みゆはスマホを切った。
廉也は朝、目が覚めると、みゆに連絡しなかったことが気になった。
すぐにスマホを手にして、みゆに電話した。
「はい、みゆです」
「みゆ、俺、ごめん、こんなに朝早くに」
「大丈夫ですよ、お仕事は順調ですか」
「ああ、昨日東條氏と契約を交わした」
「そうですか、よかったですね」
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