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第十七章 廉也の嫉妬
今まで感じたことがない積極的な健志
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「みゆちゃん、大丈夫?」
「北山先生、どうなさったんですか」
「東京に用があって、また過呼吸を起こしたんだって?」
みゆが言葉を発しようとすると、先に健志が発した。
「みゆちゃん、俺と与那国島に帰ろう」
「ちょっと、健志、何言ってるの」
ゆかりはびっくりして驚きの表情を見せた。
「だって、廉也は浮気したんだろう」
「まだ、そうと決まったわけじゃないから」
みゆは自分のことでゆかりと北山先生が言い争っていることに申し訳なく感じた。
「あのう、やめてください、お二人が言い争うなんてダメです」
健志は、みゆの手を掴んだ。
「みゆちゃん、俺と一緒に行こう」
健志はみゆを伴って医務室を出た。
「先生、待ってください、今、廉也さんは契約のことで、慎太郎さ、いえ、東城さんと大変な打ち合わせ中なんです、心配かけたくありません」
「廉也は心配しないんじゃないかな」
みゆは健志の言葉に唖然とした。
「今日の便なら、昨日の夜からみゆちゃんを一人にしなくていいんじゃないかな、もし、
東城氏の呼び方で嫉妬したなら、ちゃんとみゆちゃんに伝えるべきだ、その呼び方はやめてほしいって」
みゆは黙って健志の言葉を聞いていた。
「それから、ホテルから女性を共だって出てきたことだけど……」
みゆは慌てて訂正した。
「違うんです、別々に出てきたんです、一緒なわけじゃなくて」
「浮気してたら余計に一緒に出てこないだろう、みゆちゃんを昨夜一人にしたことに問題があると思う、浮気が本当なら言い訳を聞く余地はない」
健志は珍しく強い口調でみゆに言った。
「もし、みゆちゃんが一人の時、過呼吸を起こしたり、意識がなくなって倒れたりしたら、大変なことになる、俺、言ったよね、治ったわけじゃないって」
「はい」
「俺のそばにいたら、過呼吸なんて起こさせない、心配なことはかけないよ」
健志はみゆを引き寄せ抱きしめた。
「北山先生、ダメです」
みゆは必死に離れようとしたが、力及ばず、抱きしめられた状態になった。
健志は北山総合病院へ向かった。
みゆの検査をするためだった。
みゆは積極的な健志に驚いていた。
(でも私は廉也さんと結婚したんだから、これはいけないことだよね)
健志は血液検査を行うために、処置室へみゆを連れて行った。
「北山先生、どうなさったんですか」
「東京に用があって、また過呼吸を起こしたんだって?」
みゆが言葉を発しようとすると、先に健志が発した。
「みゆちゃん、俺と与那国島に帰ろう」
「ちょっと、健志、何言ってるの」
ゆかりはびっくりして驚きの表情を見せた。
「だって、廉也は浮気したんだろう」
「まだ、そうと決まったわけじゃないから」
みゆは自分のことでゆかりと北山先生が言い争っていることに申し訳なく感じた。
「あのう、やめてください、お二人が言い争うなんてダメです」
健志は、みゆの手を掴んだ。
「みゆちゃん、俺と一緒に行こう」
健志はみゆを伴って医務室を出た。
「先生、待ってください、今、廉也さんは契約のことで、慎太郎さ、いえ、東城さんと大変な打ち合わせ中なんです、心配かけたくありません」
「廉也は心配しないんじゃないかな」
みゆは健志の言葉に唖然とした。
「今日の便なら、昨日の夜からみゆちゃんを一人にしなくていいんじゃないかな、もし、
東城氏の呼び方で嫉妬したなら、ちゃんとみゆちゃんに伝えるべきだ、その呼び方はやめてほしいって」
みゆは黙って健志の言葉を聞いていた。
「それから、ホテルから女性を共だって出てきたことだけど……」
みゆは慌てて訂正した。
「違うんです、別々に出てきたんです、一緒なわけじゃなくて」
「浮気してたら余計に一緒に出てこないだろう、みゆちゃんを昨夜一人にしたことに問題があると思う、浮気が本当なら言い訳を聞く余地はない」
健志は珍しく強い口調でみゆに言った。
「もし、みゆちゃんが一人の時、過呼吸を起こしたり、意識がなくなって倒れたりしたら、大変なことになる、俺、言ったよね、治ったわけじゃないって」
「はい」
「俺のそばにいたら、過呼吸なんて起こさせない、心配なことはかけないよ」
健志はみゆを引き寄せ抱きしめた。
「北山先生、ダメです」
みゆは必死に離れようとしたが、力及ばず、抱きしめられた状態になった。
健志は北山総合病院へ向かった。
みゆの検査をするためだった。
みゆは積極的な健志に驚いていた。
(でも私は廉也さんと結婚したんだから、これはいけないことだよね)
健志は血液検査を行うために、処置室へみゆを連れて行った。
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