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第十五章 すれ違う気持ち
みゆは麗子の元へ
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「廉也、みゆちゃんはそっちに行っていると思うんだが、お前のところじゃないか」
「みゆが東京に?」
「ああ、すまん、ちょっと目を離した隙に姿が見えなくなった」
俺は嫌な思いが脳裏を掠めた。
「橘不動産の社長が来て、廉也の会社が倒産寸前の事やそれが宇佐美不動産ご令嬢との結婚を断った為だとか、良からぬ噂を吹き込んだんだ」
「それで、自分のせいだと責めているのか」
「ああ」
(みゆはいつでも俺の事を考える女だ)
だが今回だけはみゆが俺の側にいることが会社の存続に大きく影響する。
みゆはその事実を知らない。
「わかった、こっちでみゆを捜すよ」
「ああ、みゆちゃんをよろしく頼むよ」
俺は急いでみゆの行方を捜した。
その頃、みゆは麗子の元を訪ねていた。
宇佐美不動産本社を訪ね、麗子とのアポを取った。
「あら、みゆさん、お久しぶりですわね」
「桂木ホテルリゾートの噂をご存知ですよね」
「ええ、倒産寸前だとか」
「廉也さん、いえ社長を助けてください」
「廉也様には申し伝えました、私と結婚して、宇佐美不動産と契約してくださいと、今、廉也様は私との結婚を考えてくださってるところですわ」
「そうですか」
「でも、いつまでもあなたが廉也様の側をうろうろしていると、廉也様も決心が揺らぎます、さっさと廉也様の前から姿を消してくださらないこと?」
「わかりました」
(もう、廉也さんは私との別れを決めて、麗子さんとの未来を歩もうと決めたんだ。
そうだよね、会社を救うことが出来るのは麗子さんだけだから……)
この時みゆは決心していた、廉也のため、会社のために廉也と別れなければと……
そして与那国島に戻った。
俺は早速麗子を訪ねた。
「廉也様、良いお返事を持って来てくださったのですよね」
「いや、宇佐美不動産との契約を復活させるつもりはない、従ってお嬢さんとの結婚もなしだ、俺はみゆと結婚する」
「会社の社員を見捨てるおつもりですか」
「桂木ホテルリゾートは東城ホールディングスと契約する」
「東城ホールディングス?東城慎太郎が会長を務める大手の大企業ですよね」
「ああ」
「みゆが東京に?」
「ああ、すまん、ちょっと目を離した隙に姿が見えなくなった」
俺は嫌な思いが脳裏を掠めた。
「橘不動産の社長が来て、廉也の会社が倒産寸前の事やそれが宇佐美不動産ご令嬢との結婚を断った為だとか、良からぬ噂を吹き込んだんだ」
「それで、自分のせいだと責めているのか」
「ああ」
(みゆはいつでも俺の事を考える女だ)
だが今回だけはみゆが俺の側にいることが会社の存続に大きく影響する。
みゆはその事実を知らない。
「わかった、こっちでみゆを捜すよ」
「ああ、みゆちゃんをよろしく頼むよ」
俺は急いでみゆの行方を捜した。
その頃、みゆは麗子の元を訪ねていた。
宇佐美不動産本社を訪ね、麗子とのアポを取った。
「あら、みゆさん、お久しぶりですわね」
「桂木ホテルリゾートの噂をご存知ですよね」
「ええ、倒産寸前だとか」
「廉也さん、いえ社長を助けてください」
「廉也様には申し伝えました、私と結婚して、宇佐美不動産と契約してくださいと、今、廉也様は私との結婚を考えてくださってるところですわ」
「そうですか」
「でも、いつまでもあなたが廉也様の側をうろうろしていると、廉也様も決心が揺らぎます、さっさと廉也様の前から姿を消してくださらないこと?」
「わかりました」
(もう、廉也さんは私との別れを決めて、麗子さんとの未来を歩もうと決めたんだ。
そうだよね、会社を救うことが出来るのは麗子さんだけだから……)
この時みゆは決心していた、廉也のため、会社のために廉也と別れなければと……
そして与那国島に戻った。
俺は早速麗子を訪ねた。
「廉也様、良いお返事を持って来てくださったのですよね」
「いや、宇佐美不動産との契約を復活させるつもりはない、従ってお嬢さんとの結婚もなしだ、俺はみゆと結婚する」
「会社の社員を見捨てるおつもりですか」
「桂木ホテルリゾートは東城ホールディングスと契約する」
「東城ホールディングス?東城慎太郎が会長を務める大手の大企業ですよね」
「ああ」
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