俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU

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第十二章 お前を取り戻す

廉也とみゆ、お互いの存在

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廉也の顔を見た瞬間、廉也の胸に飛び込みたい衝動に駆られた。

深呼吸をして「先生、あのう、桂木さんがお見えです」と伝えた。

「えっ?廉也?」

先生は入り口に向かった。

「廉也?どうしたんだ」

「悪いな、ちょっと入院させて貰えないかな」

「顔色すごく悪いぞ」

先生は廉也を診察室のベッドに横になるように促した。

「どんな症状なんだ」

「夜眠れない、頭痛と食欲不振で体調が悪いんだ」

「なんで東京の大学病院へ行かなかったんだ」

「一企業の社長が入院って大変なことなんだ、極秘で頼む」

「わかった、まず点滴だな」

(廉也さん、具合が悪いなんて)

廉也の姿に見惚れて全く気づかなかったことに罪悪感を覚えた。

「みゆちゃん、点滴の用意して」

「あ、はい」

この時、廉也の表情が変わった。

廉也は病室に移り点滴を始めた。

「気分が悪くなったらナースコールをしてください」

「あのう、立木さんは北山の彼女?」

「違います」

「そうなんだ、良かったあ」

廉也は安堵の表情を浮かべた。

「し、失礼します」

私は不覚にもドキッとしてしまった。

それからしばらくしてナースコールが鳴った。

「桂木さん、気分が悪くなりましたか?」

「いや、暇なんで話相手になってもらえないかなって思って」

(どうしよう、そんな目で見つめられたらドキドキしちゃうよ)

顔が熱ってくるのを感じた。

「だ、駄目です、私仕事中なんで……」

私は急いで病室を飛び出した。

(心臓がまだドキドキいってる、ずるいよ、廉也さんは……)

この時廉也は思った、必ずみゆを取り戻すと……

廉也さんが、私のいない人生は考えられないと、強く感じたことなど知るすべはなかった。
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