俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU

文字の大きさ
上 下
45 / 111
第九章 一途な気持ち

みゆ、何処へ行ったんだ

しおりを挟む
廉也は会長の入院先に向かった。

「おお、廉也、久しぶりだな、社長業は順調みたいだな」

「何勝手なことしてるんだよ」

「何を怒っておるのだ」

「総務部立木の退職届を受理しただろう」

「ああ、麗子ちゃんがお前との結婚の妨げになるから、早く処理してほしいとお願いされてな」

「麗子ちゃん?」

「宇佐美不動産のお嬢さんじゃよ、お前ら結婚するんだろ」

「結婚?」

廉也の表情が変わった、廉也は感が鋭い、この時全てが繋がった。

「そう言うことか」

「なんだ、違うのか?麗子ちゃんは立木くんがお前に近づき、誘惑しようとしている、だからお金で解決したと言っておったぞ」

「くそっ」

「おい、説明しろ」

「仕事上で契約は交わしたが、宇佐美不動産のお嬢さんと結婚なんて話はない、それに立木が俺を誘惑だなんて、逆だ、俺がみゆに惚れて口説いたんだ」

「そうか、しかし、立木くんの退職届は立木くんが自ら提出したものと聞いているぞ、麗子ちゃんの渡した金も受け取ったと言っておったが……」

「みゆは俺に迷惑かけないために、自ら身を引いたんだ、金は絶対に受け取ってない、みゆは金を受け取るような女じゃないからな」

「お前、立木くんと結婚したいのか?」

「ああ、みゆ以外考えられない」

「そうか、それなら、早く立木くんを見つけて結婚しろ」

「親父」

「宇佐美不動産との契約は、どうするかお前に任せる、わしも焼きが回ったな、若い子にすっかり騙された」

廉也は病室を後にした。

廉也は会社に戻り、高城にこれからの事を指示した。

「高城、宇佐美不動産との契約は解除する、書類の作成を頼む」

「社長、違約金が発生致しますが、よろしいのでしょうか?」

「構わん」

「かしこまりました」

「それから立木の退職届の受理を取りやめてくれ」

「かしこまりました」

廉也はすぐにみゆの行方を血眼になって捜したが、全く情報が無く、悪戯に時間だけが過ぎた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

恋とキスは背伸びして

葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員 成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長 年齢差 9歳 身長差 22㎝ 役職 雲泥の差 この違い、恋愛には大きな壁? そして同期の卓の存在 異性の親友は成立する? 数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの 二人の恋の物語

社長室の蜜月

ゆる
恋愛
内容紹介: 若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。 一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。 仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される

永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】 「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。 しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――? 肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...