俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

第四章 廉也の婚約者

社長に口説かれてるんですか

二階堂くんは廉也さんが行ったのを確認すると、私に話しかけた。

「みゆ先輩の側に、いつも社長がいますが、偶然ですか？」

「えっ？」

「みゆ先輩わかりやすい」

「からかわないで」

「社長に口説かれてるんですか？」

「ち、違うわよ」

「先輩、顔がそうだって言ってますよ」

私は頬を膨らませて二階堂くんの顔を睨んだ。

「やべー、みゆ先輩かわいすぎ」

「もう、変なこと言わないで」

そこに廉也さんが入ってきた。

「おい、俺が口説いてる女に手を出すな」

「社長？」

「図星だろ」

（えっ何言ってるの？口説いてるとか言っちゃってそれに二階堂くんが私に手を出すとかあり得ないでしょう、二階堂くんは二十二歳、今年大学卒業して入社したばかりで、私と二十歳も離れてるんだから……）

「今、みゆ先輩かわいすぎて抱きしめたくなりました」

私は固まった、社内で交わすやりとりじゃないでしょ？

「確かに、みゆは可愛いな」

「もうやめてください」

その時二階堂くんが社長に問いかけた。

「社長、社長はみゆ先輩と付き合ってるんですか？」

「ああ、俺はそのつもりだがなんか最近避けられてる気がする」

二階堂くんは社長を睨んだ。

「社長、当たり前ですよ、婚約者がいる人と付き合いたくないですよ」

「婚約者？誰のだ」

「社長ですよ、この間宇佐美不動産のご令嬢がうちの会社に来た時、婚約の話が進んだってもっぱらの噂です」

「ああ、あのお嬢さんな、二十二歳って言ってたなあ」

（二十二歳？若い、多分可愛いんだろうな、私じゃ太刀打ち出来ない）

私が下を向いていると、廉也さんはピンときたらしく私に言葉をかけた。