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第二章 一夜の過ち
重なる唇、蕩けちゃう
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(どうする、どうする、私)
覚悟を決めて言われるままにソファに腰を下ろした。
ジリジリと社長は私の方へ寄ってきた。
そして唇が重なった。
(ドキドキする、信じられない、社長とキスしてるなんて……)
どんどんと激しくなっていく、舌が絡み合って息が出来ない位に吸いつく社長の唇。
その時部屋のインターホンが鳴った。
「ちょっと待ってて」
社長が応対すると、コンシェルジュの横尾さんが料理を運んでくれた。
「お待たせしました、ごゆっくりとお召し上がりください、失礼致します」
横尾さんが部屋を後にした。
「お腹空いたな、食べようか」
「あっ、はい」
「いただきます、めっちゃうまい、みゆも早く食べな」
「あっ、いただきます」
「明日仕事休みだから泊まっていけよ」
「えっ、帰ります」
「どうして?」
「どうしてって、恋人でもない男性の部屋に泊まることは出来ません」
「じゃ、今からみゆは俺の恋人な、それなら問題ないだろ?」
(いや、そう言うことじゃなくて……)
社長はコンシェルジュの横尾さんに連絡を取り、お泊まりセットを持って来るように指示をした。
「社長、困ります、私……」
「俺のこと嫌いか?」
「嫌いじゃないですけど、今日会ったばかりで、はっきり言ってよくわかりません、それに社長には彼女いるじゃないですか」
「彼女?だからいないって」
(ゆかりさん彼女じゃないの?)
私の頭の中は理解不能になった。
「はっきりわからせてやる、俺に惚れさせる」
そう言うと社長は、激しいキスの嵐を私に浴びせた。
(あ~っ、もう駄目、蕩けそう、身体の力が抜けていく、これは夢?幻?
心臓のドキドキが加速を上げていく、このまま最後まで行っちゃいそう)
駄目と思いながら身体は正直に反応していた。
社長は私を抱きしめたまま、すやすやと眠っていた。
(眠っている顔もかっこいい、なんで?どうして?絶対これは夢だよね、
信じられない、イケメンで若くてかっこいい社長が、アラフォーの冴えない私を抱くなんて、世の中がひっくり返っても起こらない出来事だと思う、そうだ、帰ろう、ここまでなら過ちで忘れられる、これ以上は駄目だよ、ゆかりさんに申し訳ない)
覚悟を決めて言われるままにソファに腰を下ろした。
ジリジリと社長は私の方へ寄ってきた。
そして唇が重なった。
(ドキドキする、信じられない、社長とキスしてるなんて……)
どんどんと激しくなっていく、舌が絡み合って息が出来ない位に吸いつく社長の唇。
その時部屋のインターホンが鳴った。
「ちょっと待ってて」
社長が応対すると、コンシェルジュの横尾さんが料理を運んでくれた。
「お待たせしました、ごゆっくりとお召し上がりください、失礼致します」
横尾さんが部屋を後にした。
「お腹空いたな、食べようか」
「あっ、はい」
「いただきます、めっちゃうまい、みゆも早く食べな」
「あっ、いただきます」
「明日仕事休みだから泊まっていけよ」
「えっ、帰ります」
「どうして?」
「どうしてって、恋人でもない男性の部屋に泊まることは出来ません」
「じゃ、今からみゆは俺の恋人な、それなら問題ないだろ?」
(いや、そう言うことじゃなくて……)
社長はコンシェルジュの横尾さんに連絡を取り、お泊まりセットを持って来るように指示をした。
「社長、困ります、私……」
「俺のこと嫌いか?」
「嫌いじゃないですけど、今日会ったばかりで、はっきり言ってよくわかりません、それに社長には彼女いるじゃないですか」
「彼女?だからいないって」
(ゆかりさん彼女じゃないの?)
私の頭の中は理解不能になった。
「はっきりわからせてやる、俺に惚れさせる」
そう言うと社長は、激しいキスの嵐を私に浴びせた。
(あ~っ、もう駄目、蕩けそう、身体の力が抜けていく、これは夢?幻?
心臓のドキドキが加速を上げていく、このまま最後まで行っちゃいそう)
駄目と思いながら身体は正直に反応していた。
社長は私を抱きしめたまま、すやすやと眠っていた。
(眠っている顔もかっこいい、なんで?どうして?絶対これは夢だよね、
信じられない、イケメンで若くてかっこいい社長が、アラフォーの冴えない私を抱くなんて、世の中がひっくり返っても起こらない出来事だと思う、そうだ、帰ろう、ここまでなら過ちで忘れられる、これ以上は駄目だよ、ゆかりさんに申し訳ない)
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