俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU

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第一章 運命の出会い

騙された御曹司

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「そんなことないよ、俺だって悩んだりすることはある」

「そう」

先輩がお疲れさまって飲みに誘ってくれても、いつも会計は俺だった。

彼女はそもそも飲み会にこない。

俺は彼女とじっくり話したかった。

ある日二人で出かける誘いをした。

彼女は誘いに乗ってくれた。

有名なレストランを予約して、バーで酒を飲んだ。

「今度休みに一緒にでかけないか」

「それってお付き合いの申し込み?」

俺の誘いに彼女は答えた。

「うん、結婚を前提に付き合いたい」

俺の言葉に彼女はにっこり微笑んだ。

(マジ?OKってことだよな)

俺はウキウキしていた。

しかし、デートのたびに金を貸してほしいとせがまれた。

彼女に渡した金は数十万を超えた。

それでも俺は彼女と結婚したかった。

身体の関係が続くなか、ホテルで目覚めた俺は、彼女がいないことに気づく。

「ひかる、ひかる」

その後携帯も繋がらず、会社も退職した。

俺は騙されたとその時気づいた。

金をせがむとき、涙ながらに迫られた。

違和感は感じていた。

嘘の涙だと言う事を……

綺麗な涙だとは思えなかった。

それなのに、俺は彼女を愛していたため、放っておけなかったのだ。
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