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第九章 引き離された二人
別れたってまだ付き合ってもいないのに……
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「連絡取れなくなっちゃったんです」
「圧力かかったわね」
私はいくら世間知らずでも、この時の久崎社長の言ってる意味は理解出来た。
私を諦めるように脅したんだ、きっと。
私が亮を求めれば求めるほど迷惑がかかるんだ。
そんな時私にお客様が現れた。
「まりえさん、お客様がお見えになりました」
「私に?」
誰だろう。
応接室に入ると、若くて可愛らしい女性が会釈してくれた。
「はじめまして、真山亮の妹で真山さゆりと申します」
亮の妹さん。
私は慌てて挨拶をした。
「はじめまして、小出まりえです」
さゆりさんはいきなり私につっかかってきた。
「なんでお兄ちゃんと別れたんですか」
別れたってまだ付き合ってもいないのに……
「あのう、私と亮は、いえお兄さんは付き合ってませんけど……」
「お兄ちゃんをもてあそんだんですか」
「あのう、もてあそぶなんてそんなことはしていません」
「なんで連絡してこないんですか」
「圧力かかったわね」
私はいくら世間知らずでも、この時の久崎社長の言ってる意味は理解出来た。
私を諦めるように脅したんだ、きっと。
私が亮を求めれば求めるほど迷惑がかかるんだ。
そんな時私にお客様が現れた。
「まりえさん、お客様がお見えになりました」
「私に?」
誰だろう。
応接室に入ると、若くて可愛らしい女性が会釈してくれた。
「はじめまして、真山亮の妹で真山さゆりと申します」
亮の妹さん。
私は慌てて挨拶をした。
「はじめまして、小出まりえです」
さゆりさんはいきなり私につっかかってきた。
「なんでお兄ちゃんと別れたんですか」
別れたってまだ付き合ってもいないのに……
「あのう、私と亮は、いえお兄さんは付き合ってませんけど……」
「お兄ちゃんをもてあそんだんですか」
「あのう、もてあそぶなんてそんなことはしていません」
「なんで連絡してこないんですか」
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