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第六章 気づく大好きな気持ち

まりえさんとの別れが現実のものになって行くと、どうしようもない淋しさに打ちのめされそうになった。

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まりえさんとの別れが現実のものになって行くと、どうしようもない淋しさに打ちのめされそうになった。


「真山くん、どうかしたか」

「いえ、なんでもありません」

「ではよろしく頼むよ」

そしてスマホは切れた。

俺は小出氏からの連絡をまりえさんに伝えた。

「まりえさん、お父様から連絡があり、明日道玄坂の美容室に予約を入れてあるので、向かうようにとのことです」

「道元坂?どうやっていけばいいの?」

「自分がお送りします」

「本当に?」

「はい、それから帰りなんですが、ご実家に戻るようにとのお父様からの伝言です」

「いやよ」

まりえさんははっきりと強い口調で言った。

「荷物をまとめてください」

そう言って俺はまりえさんに背を向けた。

私はどうすることも出来なかった。

自分の寝室に行き、荷物をまとめた。

これで、真山さんともお別れ、お見合いの相手と結婚させられるんだ。

私は真山さんが好き、自分の気持ちがはっきりと分かった。

涙が溢れて止まらなかった。
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