俺から離れるな〜ボディガードの情愛

ラヴ KAZU

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第三章 ドキドキが止まらない

それなら目の前にいるじゃない、依頼なら引き受けてくれるかもしれない

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真山さんは私を助手席にエスコートしてくれた。

私はどうしても真山さんに聞きたいことがあった。

「真山さんはいつから彼女いないの」

「そうですね、この仕事をしてからですから十年前ですね」

「その前はいたの?」

「いました」

「その彼女となんで別れたの」

「この仕事を始めることを話したら振られました」

「その彼女とはどこまでのお付き合いだったの」

「結婚を考えていました」

「それじゃあ、男女の関係があったってこと」

「なんでそんな事聞くんですか」

「いいから答えて、あったの、なかったの」

「ありました」

「そうなんだ」

「なんでそんなこと聞くのですか」

私が一人暮らしを始めたかったのは、父親から離れたいと言うほかにデートしたり、お互いを求めあったり、経験したことがないことを経験したかったからだ。

でもこれからその相手を探すなんて、いつになることか。

それなら目の前にいるじゃない、依頼なら引き受けてくれるかもしれないと思った。
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