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第一章 彼はボディガード

「世間知らずのお嬢さんはこれだから困るのよ」

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「そうです、気に入ったマンションが見つかるまでですよ、それに真山さんのマンション、気に入ったんです、私の全ての条件をクリアしているんですよ」

「やだ、大丈夫なの?まりえのボディーガードするはずが、襲われちゃったりして」

「大丈夫ですよ、だって、真山さん三十歳なんですよ、私みたいなおばさん相手にしないですよ」

「世間知らずのお嬢さんはこれだから困るのよ」

「えっ」

「まっいいわ、それはそれで経験だもんね」

私は久崎社長の言ってることが理解出来ずにいた。

「それでビルの前にずっと停まってる車がボディーガードの車?」

「あっ、はい」

「ランチは外に行ける?」

「真山さんが後ろからついてきますけど……」

「ねえ、彼は食事どうするの」

「コンビニで済ますって言ってました」

「あ、そうなんだ」

「久崎社長、早速ランチ外に行きますか」

「ごめん、取引先の社長と約束あるからまた今度ね」

「分かりました」
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