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第十章 離婚して気づく溢れる想い

「やっぱり、慎を愛している事に気づいた、遅いよね、離婚してから大切な人に気づくなんて……

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私は充から呼び出されて、プロポーズの返事を聞かせて欲しいと言われた。

「ごめん、充、私、慎と再婚したの」

「えっ?マジかよ」

「やっぱり、慎を愛している事に気づいた、遅いよね、離婚してから大切な人に気づくなんて……」

「いや、俺もちづるを責められないな、お前が人妻でも俺はいつでもちづるを支えるからな」

「うん、ありがとう」
良かった、充がわかってくれて。

その後、慎と充は仕事上のパートナーの関係は変わらず、また、私を口説くことも変わらなかった。

私と慎は二人で生きて行くことを誓い合った。

二人の子供は望めない、養子も考えたが、慎が二人で生きていこうと言ってくれた。

「ちづる、頑張っていこうな、ずっと俺の面倒を見てくれ」

「はい、はい」

「はいは一回でいい」

「はい、はい」

慎は私を抱きしめた。

                END



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