96 / 132
第十三章 亜紀を襲った病魔
「何も聞いていない、僕が居ても立っても居られなくて、来ちゃったんだ」
しおりを挟む
「馬鹿言うなよ、違うよ、俺は亜紀を愛している」
「なんか複雑みたいね、まっいいわ、東條くんに協力してあげる」
「よろしく頼むよ」
俺は三船から刈谷がいない時を教えて貰い、亜紀と話をすると決めた。
健は俺からの状況説明が待てず、亜紀が入院している病院へ向かっていた。
「すみません、水本亜紀さんの病室はどこでしょうか」
「失礼ですが、水本亜紀さんは現在ご家族以外の方の面会はお断りする様に承っておりますので、病室をご案内する事は出来ません」
「そんなに悪いんですか」
「病状に関してもお応え出来かねます」
そこへ三船が通りかかった。
「東條健くん、私、三船あやか、覚えてる?」
「三船?お前、この病院の看護師なのか」
「もしかして、水本亜紀さんに会いに来たの?」
「ああ、でも家族以外は面会出来ないと断られた」
「東條くんに聞いてないの?」
「まだ、何も聞いていない、僕が居ても立っても居られなくて、来ちゃったんだ」
「そう言えば、東條健くんも真央が好きだったよね」
その言葉に健は顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。
「全くわかりやすいんだから」
「亜紀は大丈夫だよな、命に別状はないよな」
「東條くんにも説明したけど、検査の結果次第だから、もう少し待ってて」
「一目でも亜紀に会えないかな」
「今は無理よ、今日は帰って、また東條くんに連絡する約束してるから」
「わかった、じゃ、また来るよ」
健は仕方なく病院を後にした。
「なんか複雑みたいね、まっいいわ、東條くんに協力してあげる」
「よろしく頼むよ」
俺は三船から刈谷がいない時を教えて貰い、亜紀と話をすると決めた。
健は俺からの状況説明が待てず、亜紀が入院している病院へ向かっていた。
「すみません、水本亜紀さんの病室はどこでしょうか」
「失礼ですが、水本亜紀さんは現在ご家族以外の方の面会はお断りする様に承っておりますので、病室をご案内する事は出来ません」
「そんなに悪いんですか」
「病状に関してもお応え出来かねます」
そこへ三船が通りかかった。
「東條健くん、私、三船あやか、覚えてる?」
「三船?お前、この病院の看護師なのか」
「もしかして、水本亜紀さんに会いに来たの?」
「ああ、でも家族以外は面会出来ないと断られた」
「東條くんに聞いてないの?」
「まだ、何も聞いていない、僕が居ても立っても居られなくて、来ちゃったんだ」
「そう言えば、東條健くんも真央が好きだったよね」
その言葉に健は顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。
「全くわかりやすいんだから」
「亜紀は大丈夫だよな、命に別状はないよな」
「東條くんにも説明したけど、検査の結果次第だから、もう少し待ってて」
「一目でも亜紀に会えないかな」
「今は無理よ、今日は帰って、また東條くんに連絡する約束してるから」
「わかった、じゃ、また来るよ」
健は仕方なく病院を後にした。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
契約書は婚姻届
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「契約続行はお嬢さんと私の結婚が、条件です」
突然、降って湧いた結婚の話。
しかも、父親の工場と引き替えに。
「この条件がのめない場合は当初の予定通り、契約は打ち切りということで」
突きつけられる契約書という名の婚姻届。
父親の工場を救えるのは自分ひとり。
「わかりました。
あなたと結婚します」
はじまった契約結婚生活があまー……いはずがない!?
若園朋香、26歳
ごくごく普通の、町工場の社長の娘
×
押部尚一郎、36歳
日本屈指の医療グループ、オシベの御曹司
さらに
自分もグループ会社のひとつの社長
さらに
ドイツ人ハーフの金髪碧眼銀縁眼鏡
そして
極度の溺愛体質??
******
表紙は瀬木尚史@相沢蒼依さん(Twitter@tonaoto4)から。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
君の声を聴かせて~声フェチの人には聞かせたくないんですけどっ!~
如月 そら
恋愛
通称SV、スーパーバイザーとしてコールセンターに勤める高槻結衣は、お客様にも好評な社員だ。
それがある日事故対応した、高級外車に乗るいけ好かない人物と後日、食事に行った先で出会ってしまう。それはとてつもなく整った顔立ちの甘い声の持ち主だけれど。
「約款を読むだけでいいから」声を聞かせてと結衣に迫ってくるのは!?
──この人、声フェチ!?
通話のプロであるSVと、声フェチなエリート税理士の恋はどうなる?
※11/16にタイトルを変更させて頂きました。
※表紙イラストは紺野遥さんに描いて頂いています。無断転載複写は禁止ですー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる