俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜

ラヴ KAZU

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第七章 残酷なプロポーズ

「理樹にはっきり言った方がいいよ、亜紀を諦めさせる為に」

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何故、おじ様を裏切ったのか、私にはわからないまま、おじ様とはずっと会っていない。

理樹さんが帰った後、健さんが私に言葉をかけた。

「驚いたな、仕事の面倒なことは全て僕に任せっきりだったのに、どうやって取引先の社長を説き伏せたのか考えられないよ」

私は何も返す言葉がなかった。

「亜紀、理樹のプロポーズを受けるの?」

「お受け出来ません」

「だって、婚約者のことは心配しなくていいんだよ、会社だって倒産は免れたんだし」

私は何も言えずに俯いていた。

「亜紀、理樹の親父さんと亜紀のお父さんの事件の事を気にしているの?」

私は驚きを隠せなかった。

健さんがおじ様と父の事件の事を知っているなんて……

「理樹にはっきり言った方がいいよ、亜紀を諦めさせる為に」

そんな事言えない、おじ様を裏切ったのは父でも、私はその父の娘。

そんな私と理樹さんの結婚をおじ様が許すわけがない。

理樹さんだって、どんな風に思うか、裏切り者の娘と冷たい視線を向けられたら、私は生きていけない。
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