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第五章 副社長の溺愛
私は副社長のマンションに住み込みで、ハウスキーパーの仕事をすることになった。
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「大丈夫、必要な物コンビニに買いに行こう」
私は副社長のマンションに住み込みで、ハウスキーパーの仕事をすることになった。
引っ越した次の日、キッチンで朝食の支度をしていると、副社長が起きて来た。
「副社長、おはようございます、朝食もうすぐ出来ますから」
「亜紀、副社長は変だよ、社員じゃないんだから」
「そうですね、なんて呼べばいいでしょうか」
「健でいいよ」
私は顔を真っ赤にして首を横に振った。
「無理です」
「じゃ、健さんはどう?」
「それなら言えるかもしれません」
「じゃ、その呼び方で行こう」
もう、いきなり、呼び捨てなんて恋人同士じゃあるまいし、無茶振りするんだから。
「今日は朝から会議だから、電話出られないかも、何かあったら折り返すよ」
「だ、大丈夫です」
「それとこの封筒持って行かないと、理樹にどやされるからな」
テーブルの上の封筒には東條ホールディングス株式会社と社名が入っていた。
なんかキュッと胸が締めつけられる思いがした。
私は副社長のマンションに住み込みで、ハウスキーパーの仕事をすることになった。
引っ越した次の日、キッチンで朝食の支度をしていると、副社長が起きて来た。
「副社長、おはようございます、朝食もうすぐ出来ますから」
「亜紀、副社長は変だよ、社員じゃないんだから」
「そうですね、なんて呼べばいいでしょうか」
「健でいいよ」
私は顔を真っ赤にして首を横に振った。
「無理です」
「じゃ、健さんはどう?」
「それなら言えるかもしれません」
「じゃ、その呼び方で行こう」
もう、いきなり、呼び捨てなんて恋人同士じゃあるまいし、無茶振りするんだから。
「今日は朝から会議だから、電話出られないかも、何かあったら折り返すよ」
「だ、大丈夫です」
「それとこの封筒持って行かないと、理樹にどやされるからな」
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なんかキュッと胸が締めつけられる思いがした。
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