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かすみの命の叫び③

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拓真はかすみと旅行を計画した。

「かすみ、旅行行かないか」

「旅行ですか」

「旅行って言っても一ヶ所だけどな」

かすみはキョトンとした表情を見せた。

「新堂組で買った無人島がある、そこに行こう」

「私、キャンプは苦手です」

拓真は大声で笑った。

「私、なんか変なこと言いましたか」

「いや、ごめん、ごめん、無人島って言っても、テントでキャンプするわけじゃない、
すでに俺とかすみが二人で暮らせる家があるんだ」

「引越しするんですか」

「かすみの考えは本当におもしろいな、一緒にいて飽きないよ」

「だって、引越しなら、無人島でコンビニとかないだろうし、どうするんですか」

拓真はかすみを引き寄せ抱きしめた。

「かすみ、引越しじゃなく、無人島に旅行だ」

「何泊するんですか」

「二人で過ごして飽きるまでだ」

かすみは真面目な表情で答えた。



「それなら、ずっと帰ってこれないですよ」

「どうして?」

「私は、拓真さんとならずっと飽きないですから」

「かすみ」

拓真は愛おしさが溢れてかすみの至る所にキスをした。

拓真は早速大館に新堂組所有の無人島の設備を整えさせた。

「では早速取り掛かります」

「頼む、それから仕事も調整してくれ」

「かしこまりました」

かすみは幸せすぎて、夢なのではないかと思った。

「拓真さん、ほっぺをつねって見てください」

「どうして?」

「幸せすぎて夢かもしれないから」

「かすみ」

拓真はそっとかすみのほっぺに触れた。

「拓真さん、それじゃあ、痛くないから夢になっちゃいます」

「感じていれば夢じゃないだろう」

拓真はかすみの頬にキスをした、そして首筋にも唇を這わせた。




「ああ、拓真さん、気持ちいいです」

「感じてるんなら夢じゃない」

拓真はかすみをソファに倒して、パジャマのボタンを一つ一つ外した。

乳房の膨らみが露わになり、キスを落とした。

ブラを持ち上げ、乳房の頂点を吸った。

「ああ、んん~ん、拓真さん、拓真さん」

かすみは背中を剃り返して、感じていた。

拓真は唇をお腹、太もも、そして、つま先へと移動させた。

つま先を舐めるとかすみはピクっと身体が震えた。

「かすみ、ここ感じるか」

「はい」

「かすみの感じるところ見つけた」

「拓真さんの意地悪、感じるんじゃなくて、くすぐったいんです」

拓真はより一層指のつま先を一本一本攻めた。

かすみは溜まらず色っぽい声を上げた。

「かすみ、我慢するな、感じろ、もっと喘ぎ声を上げろ」

かすみの身体はピクンと跳ねた。

かすみは脱力して、眠りに落ちた。




俺はシャワールームに向い、剃りたった自分自身をしごいた。

かすみの喘ぎ声、乳房の膨らみ、ピンクに染まる乳首、ピクピク震えるつま先、

全てが愛おしい、かすみ、かすみ。

拓真はいつもの日課のように自分自身で思いっきりしごいて果てた。

かすみは体力が低下してきている。

拓真の愛撫に力尽きて眠ってしまうのだ。

それでも、毎日かすみを愛したい、あと、何度かすみと抱擁を重ねられるのか。

かすみ、お前がこの世界から消える時、俺も消える、一人にはしない。



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