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極道新堂健斗①

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「ああ~っ、気持ちいい、いくう」

「ユリエ、いい反応だな」

私を抱いているのは極道新堂健斗、新堂組若頭である。

ここは私の夜の顔である、新堂組管轄のキャバクラ。

健斗は毎日やってきては、私を抱く。

「健斗さん、なんで私をいつも指名してくれるんですか」

「お前とのセックスはめっちゃ、気持ちいいからな」

私は春日部コーポレーションに勤務して十八年、もう

四十歳を迎えてしまう、お一人様。

一応、恋愛経験はあるが、実は初体験はない。

キスしてもドキドキしない。

つまり、感じないのである。

全く潤わない。

どうしたらいいの?

そこで私はキャバクラで働き始めた。

もちろん、昼間はOL、キャバクラは夜の顔である。



そんな私の前に現れたのが、春日部拓真、二十七歳。

春日部コーポレーション御曹司である。

社長であるお父様が倒れて、入院することになった。

一人息子である、春日部拓真が新社長に就任することになった。

そしてこの日、三人の女性社員が呼ばれた。

元々社長秘書を務めていた、山本あずささん、第二秘書を勤めていた前山友紀さん、

そして私、総務部のお局、花園かすみ。

なんで私がここにいるの?

「社長、お連れ致しました」

新社長は、本棚の本を整理していた。

高い脚立から飛び降りて、私を含む三人の女性社員を見比べた。

新社長は背が高く、でも筋肉質でがっちりした体型をしている。

目は鋭く、ちょっと怖い雰囲気を醸し出しているとの評判だった。

二人とも二十代、私だけ四十代、これじゃ私、引き立て役だよ。

新社長は舐めるように三人を見比べた。

私はずっと下を向いていた。

「三人ともさがれ」

そして社長室を後にした。



しばらくすると、秘書室にいた二人は総務部にやってきた。

そして私は部長に呼ばれた。

「花園、お前今から春日部社長の秘書だ、社長直々の仰せだ」

嘘、信じられない、私は秘書課の二人の憎しみの視線を浴びた。

私は机を整理して、社長室に向かった。

ドアをノックすると、中から「入れ」と社長の声がした。

「失礼します」

「花園かすみと申します、秘書は未経験なので、ご指導よろしくお願いします」

「ユリエ、こっちこい」

私は社長の言葉に戸惑いを隠せなかった。

ゆっくり、顔を上げると、目の前にいたのは新堂健斗。

「健斗さん」

彼は口角を上げてニヤッと笑った。

「どうして?」

「俺の表の顔は春日部拓真、新堂健斗は裏の顔だ、お前も昼間の顔は花園かすみ、夜の顔はキャバ嬢ユリエだろ」

「あのう、私は辞めさせられるんでしょうか」

「なんでだよ」



「だって」

社長は私の手を引き寄せ抱きしめた。

「ユリエ、スーツ姿のお前もそそられるな」

社長は私をソファに押し倒した。

キスをして舌を入れてきた。

「んん~っ」

そして、上半身を起こされ、スーツを脱がされた。

「社長、会社ではダメです」

「どうしてだよ」

社長はブラウスの上から胸を揉みしだいた。

どうしよう、気持ちいい。

スカートの中に手を入れて、下着を脱がせた。

私の秘所に指を入れて掻き回した。

背中をのけぞり、最高潮に達した。

「ユリエ、いったか、お前は可愛いな」

その時、ドアがノックされた。

「今、取り込み中だ、後にしろ、誰も入ってくるな」

「かしこまりました」







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