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第一章 カリスマ美容師との出会い
「カーゼかけたら、凛の可愛い顔が見えないだろう」
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次の週の火曜日、渋谷の美容室フェニックスに向かった。
店に入ると営業している様子は伺えず、彼がひとりで出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ、どうぞ」
「ありがとうございます」
彼はじっと私を見つめていた、恥ずかしくなり、視線を反らした。
「ここに座って」
「あのう、今日はお店はお休みですか」
私は案内された席に座りながら尋ねた。
「そうだよ、凛と二人の時間を過ごしたかったから」
彼は鏡越しに熱い視線を私に向けた。
固まったまま身動き出来ず、私はじっと彼を見つめた。
「そんなに見つめられると照れるな」
彼はそう言いながら私の髪を撫でた。
ぞくっと身体が反応し、息していない事に気づき苦しくなった。
深呼吸して彼から視線を反らした。
彼は真剣な眼差しでカットを始めた。
すごい、ハサミの動きが流れるように髪をカットして行く。
「どうかな、これ位毛先に動きがあった方が凛には似合うと思うよ」
鏡に映った私はまるで別人だった。
「流すからシャンプー台に移ってくれる?」
「あっ、は、はい」
シャンプー台に座り、背もたれが倒されて、彼が私の顔を覗き込んだ。
「シャンプーしていくね」
「あの、顔にカーゼ掛けないんですか?」
「カーゼかけたら、凛の可愛い顔が見えないだろう」
えっ?このまま彼と至近距離でシャンプーするの?
マジ、無理、ドキドキが速度を上げていく。
「あのう、カーゼかけてください」
「恥ずかしいなら目を閉じてれば?」
私は彼に言われたまま目を閉じた、次の瞬間、彼は唇を重ねてきた。
「な、なにするんですか」
「だって、凛がキスしてって目を閉じたから」
「そ、そんな事言ってません」
顔が真っ赤になるのを感じた。
「やっぱり凛は可愛いな」
彼はそのままシャンプー台に横になっている私の唇を塞いだ。
そのまま彼のキスを受け入れてしまった。
店に入ると営業している様子は伺えず、彼がひとりで出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ、どうぞ」
「ありがとうございます」
彼はじっと私を見つめていた、恥ずかしくなり、視線を反らした。
「ここに座って」
「あのう、今日はお店はお休みですか」
私は案内された席に座りながら尋ねた。
「そうだよ、凛と二人の時間を過ごしたかったから」
彼は鏡越しに熱い視線を私に向けた。
固まったまま身動き出来ず、私はじっと彼を見つめた。
「そんなに見つめられると照れるな」
彼はそう言いながら私の髪を撫でた。
ぞくっと身体が反応し、息していない事に気づき苦しくなった。
深呼吸して彼から視線を反らした。
彼は真剣な眼差しでカットを始めた。
すごい、ハサミの動きが流れるように髪をカットして行く。
「どうかな、これ位毛先に動きがあった方が凛には似合うと思うよ」
鏡に映った私はまるで別人だった。
「流すからシャンプー台に移ってくれる?」
「あっ、は、はい」
シャンプー台に座り、背もたれが倒されて、彼が私の顔を覗き込んだ。
「シャンプーしていくね」
「あの、顔にカーゼ掛けないんですか?」
「カーゼかけたら、凛の可愛い顔が見えないだろう」
えっ?このまま彼と至近距離でシャンプーするの?
マジ、無理、ドキドキが速度を上げていく。
「あのう、カーゼかけてください」
「恥ずかしいなら目を閉じてれば?」
私は彼に言われたまま目を閉じた、次の瞬間、彼は唇を重ねてきた。
「な、なにするんですか」
「だって、凛がキスしてって目を閉じたから」
「そ、そんな事言ってません」
顔が真っ赤になるのを感じた。
「やっぱり凛は可愛いな」
彼はそのままシャンプー台に横になっている私の唇を塞いだ。
そのまま彼のキスを受け入れてしまった。
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