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第ニ章 私を連れ出して
⑧
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「嫌がってるだろう、犯罪だぞ」
「君こそ、勝手に病室に入って、どう言うつもりだ」
「見舞いに来たんだ」
林田は何も言えなくなり、病室を後にした。
加子は蓮也の腕をギュッと握り、震えていた。
「大丈夫か」
「蓮也さん、ありがとうございます」
「別に礼を言われることはしてねえ」
「でも、私を助けてくれました」
「助けたんじゃねえ、お前がぶっ倒れたのは、少しは責任感じてる、
だから様子を見に来ただけだ」
「それでも嬉しいです、蓮也さんの顔を見ることが出来たし、お話も出来たから」
加子は頬を真っ赤に染めて、俯いた。
「お前さあ、変わってるな」
「どうしてですか」
「林田と結婚するんだろう、林田の気分損ねてどうすんだよ」
「嫌なものは嫌なんです」
加子は涙を溢れさせて、蓮也を見つめた。
蓮也は加子の顎をクイっと上げてキスをした。
「君こそ、勝手に病室に入って、どう言うつもりだ」
「見舞いに来たんだ」
林田は何も言えなくなり、病室を後にした。
加子は蓮也の腕をギュッと握り、震えていた。
「大丈夫か」
「蓮也さん、ありがとうございます」
「別に礼を言われることはしてねえ」
「でも、私を助けてくれました」
「助けたんじゃねえ、お前がぶっ倒れたのは、少しは責任感じてる、
だから様子を見に来ただけだ」
「それでも嬉しいです、蓮也さんの顔を見ることが出来たし、お話も出来たから」
加子は頬を真っ赤に染めて、俯いた。
「お前さあ、変わってるな」
「どうしてですか」
「林田と結婚するんだろう、林田の気分損ねてどうすんだよ」
「嫌なものは嫌なんです」
加子は涙を溢れさせて、蓮也を見つめた。
蓮也は加子の顎をクイっと上げてキスをした。
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