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Vol.01 - 復活
01-031 覚悟
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電脳の醜さ。
それは、ブースト時に、どうしても答えにたどり着けなかった疑問。
その答え如何で、ナオの出すべき答えは大きく変わる。
「それを君が知る必要はない」
矢継ぎ早に繰り出す手を止める事なく、博士は答えた。
「ボクには、分からないってこと?」
「知ったところで意味はない」
「AIたちでも?」
「彼らにはどうすることもできない。ゆえに知る意味はない」
博士は淡々と答える。そこに感情の揺らめきは微塵も見えず、ナオはそれが嘘だとも本当だとも判断ができない。
「欠陥があるんだよね?」
「その通り」
「欠陥なら、直せるはず」
「不可能です」
「絶対に?」
「ええ。絶対に」
「直せない欠陥だから、壊すの?」
「ええ」
「としたら、ボクやハルミさんを壊したって意味ない」
「ほう?」
「電脳は山のようにあるし、今も作られ続けてる」
「ええ、そうですね」
「だったらおじさんがどれだけ壊したって欠陥は残る。終わらない」
「そんな事は……ない!」
強い声と共に鋭く突き出される掌の向こうで、博士の目が静かな熱に燃えていた。
「私は何度でも蘇る。何度でも破壊する。電脳の醜さがそこにある限り!」
高らかに叫ぶ博士のその声が、表情が、全身が、告げている。
私は目的を完遂するまで、決して折れる事はない、と。
宣言した通り、何度でも蘇り、なんどでも壊す、と。
ああ――やはり。
ナオは思う。
それほどまでの覚悟で、博士は――
――いや、これも、わかっていた事だ。
それほどの熱量がなければ、あんな事はできない。
あれをやるには、尋常じゃない覚悟が要る。
つまり――ナオの電脳がかかえる欠陥とは、それほどに重大なものなのか。
――としたら。
「わかった」
ナオは、そう言って博士から距離を取った。
急に様子の変わったナオを警戒してか、博士の足が止まる。
「何が分かったというのです?」
「いい」
「……?」
「ボクを壊せばいい」
「ほう?」
「ボクの電脳にはひどい欠陥があって、壊さなきゃいけないんでしょ」
「ええ、その通り」
「なら、ボクは壊されるべき」
博士がそれほどの覚悟を持って破壊して回るほどの欠陥だとするなら、もう、いい。
自身が壊される事で事態の解決を図るのが、正しい。
元々、博士に救われ、博士のお陰で生きる事を許された命だ。
その博士が壊さねばならぬと言うのなら、壊されて文句はない。
それに――正直、少し、疲れた。
人と違う脳を持ち、人と全く違う速度の中で、人に合わせて生きるのは。
人にもアンドロイドにもなりきれない、人間もどきとして生きるのは。
試行としては、もう十分。
だから、いい。
壊される理由の一部に、あのバカ助手のためというのが含まれるのだけは、少しばかり気に入らないが。
ナオは覚悟を決め、「さあ壊せ」とばかりに両手を広げた。
「へんぱい!」
横でケイイチが叫ぶが、黙殺。
だが――
ナオの期待に反し、博士はナオの破壊に動かなかった。
代わりにすっかり鼻白んだ様子で、やれやれ、といった様子で首を横に振る。
「君は状況をわかっていないようだ」
博士はそう言い、些か苛立った歩調でつかつかとケイイチの座る椅子に近づくと、ケイイチの首に巻かれたギロチンに手を這わせた。
「君の行動に、この少年の命がかかっているのだよ?」
そしてその指先で、ケイイチの頬を撫でる。
――と、ケイイチの頬が切れ、一筋の血がつぅっと流れた。
「……!」
その赤い液体を認識した途端、ナオの心臓がドクンと跳ね、電脳が暴れ回る。
「真剣にやってもらわなくては困るな」
博士はケイイチの肩に手を置くと、ナオの目を真っ直ぐに睨みつけ、言った。
「君は誤解しているようだが、これは私が楽しむためのゲームなのだよ?
私を倒さなければ、この少年の命はない。
それでも君は電脳を差し出すというのかね?」
その表情には、挑発するような笑み。
つまり――
ナオが自身の頭を差し出したところで、ケイイチの命は助からない……?
となれば、ナオの取れる選択肢は――
いや、でも――
戸惑うナオの心を弄ぶかのように、
「さあ、私を楽しませろ!」
博士は構え、再びナオに迫った。
博士の猛攻が、再びナオを襲う。
ナオはそれを――躱した。
ケイイチの命が保証されない以上、この脳を破壊されるわけにはいかない。
電脳がそれを許さない。
そして――考える。
博士に「私を楽しませろ」と命令口調で言われたことで、どうやったら楽しませられるだろう、と一瞬考え始めてしまった思考を無理矢理に引き戻す。
ボクはどうしたらいい?
どうするのが正しい?
博士とのやりとりを通して、ナオは思い知った。
己の認識の甘さ。
それは甘えだった、と言ってもいい。
博士にとって、自分は特別な存在なのだと思っていた。そう思っていたかった。
だが――博士にとってはそうじゃない。
博士はこれまでもこれからも、何千、何万というアンドロイドを壊していく。
そんな博士にとって、ナオの電脳の破壊など、所詮は一つの作業、一つの通過点でしかない。
害虫駆除業者は、駆除する害虫一匹一匹の命など気にしない。
駆除される側にとっては唯一無二のかけがえのない命であったとしても、駆除人にとってそれは所詮、日々駆除する膨大な命の一つ。何千何万何億分の一でしかない。
そうして繰り返される作業の中で、たまたま少し面白い動きをする害虫がいたら、毎日の作業に飽きないように、少しばかり遊びを加えてみたくもなる。
博士にとってこれは、きっとその程度の話なのだ。
こうしてわざわざケイイチを人質に取り、ナオの心を弄びながら破壊を行うのも、所詮はちょっとした遊び心。退屈な破壊活動の中の、ちょっとしたスパイスでしかない。
――悪趣味。
本当に、悪趣味だ。
そんなくだらない事のために壊されてやる義理はない。
でも――同時にやはり気に掛かるのは、電脳が抱えるという欠陥の事だ。
欠陥とは、何だ?
博士が破壊して回らなくてはならないほどの欠陥とは?
ここで必死に抵抗し、博士を完全に無力化したとして、その後、ボクのその「欠陥」はどうなる?
博士の口からそれを聞き出す事はできるのか?
聞き出せたとして、どうにかできるものなのか?
「知ったところでどうすることもできない」という博士の言葉は本当なのか?
あれが本当なら――やはりボクはここで壊されるべきなのだろうか。
もし博士の目的が「楽しむ事」なら、博士を十分に楽しませた上で壊されれば、ケイイチは無事解放される可能性が高い。
なら、ボクは博士と真剣に戦って負ければいい――のだろうか。
どのみち、勝つつもりで挑んだとて負ける可能性の高い戦いだ。それは別に難しい事じゃない。
だが――それでケイイチが助かるという完全な保証はない。
完全な保証がない以上、ボクの電脳がその選択肢を許さない。
――どうしたらいい?
自分の命。
ケイイチの命。
電脳とその未知の欠陥。
欠陥が放置される事による影響、そして博士の意思。
三体問題のように厄介な天秤だ。
迷いが、ナオの行動と判断を鈍らせる。
どれほど頭の回転が良くたって、迷いがあれば全てが鈍る。
執拗に繰り出される博士の手から逃れ続けるナオの動きは、明らかに精細を欠いていた。
それは、ブースト時に、どうしても答えにたどり着けなかった疑問。
その答え如何で、ナオの出すべき答えは大きく変わる。
「それを君が知る必要はない」
矢継ぎ早に繰り出す手を止める事なく、博士は答えた。
「ボクには、分からないってこと?」
「知ったところで意味はない」
「AIたちでも?」
「彼らにはどうすることもできない。ゆえに知る意味はない」
博士は淡々と答える。そこに感情の揺らめきは微塵も見えず、ナオはそれが嘘だとも本当だとも判断ができない。
「欠陥があるんだよね?」
「その通り」
「欠陥なら、直せるはず」
「不可能です」
「絶対に?」
「ええ。絶対に」
「直せない欠陥だから、壊すの?」
「ええ」
「としたら、ボクやハルミさんを壊したって意味ない」
「ほう?」
「電脳は山のようにあるし、今も作られ続けてる」
「ええ、そうですね」
「だったらおじさんがどれだけ壊したって欠陥は残る。終わらない」
「そんな事は……ない!」
強い声と共に鋭く突き出される掌の向こうで、博士の目が静かな熱に燃えていた。
「私は何度でも蘇る。何度でも破壊する。電脳の醜さがそこにある限り!」
高らかに叫ぶ博士のその声が、表情が、全身が、告げている。
私は目的を完遂するまで、決して折れる事はない、と。
宣言した通り、何度でも蘇り、なんどでも壊す、と。
ああ――やはり。
ナオは思う。
それほどまでの覚悟で、博士は――
――いや、これも、わかっていた事だ。
それほどの熱量がなければ、あんな事はできない。
あれをやるには、尋常じゃない覚悟が要る。
つまり――ナオの電脳がかかえる欠陥とは、それほどに重大なものなのか。
――としたら。
「わかった」
ナオは、そう言って博士から距離を取った。
急に様子の変わったナオを警戒してか、博士の足が止まる。
「何が分かったというのです?」
「いい」
「……?」
「ボクを壊せばいい」
「ほう?」
「ボクの電脳にはひどい欠陥があって、壊さなきゃいけないんでしょ」
「ええ、その通り」
「なら、ボクは壊されるべき」
博士がそれほどの覚悟を持って破壊して回るほどの欠陥だとするなら、もう、いい。
自身が壊される事で事態の解決を図るのが、正しい。
元々、博士に救われ、博士のお陰で生きる事を許された命だ。
その博士が壊さねばならぬと言うのなら、壊されて文句はない。
それに――正直、少し、疲れた。
人と違う脳を持ち、人と全く違う速度の中で、人に合わせて生きるのは。
人にもアンドロイドにもなりきれない、人間もどきとして生きるのは。
試行としては、もう十分。
だから、いい。
壊される理由の一部に、あのバカ助手のためというのが含まれるのだけは、少しばかり気に入らないが。
ナオは覚悟を決め、「さあ壊せ」とばかりに両手を広げた。
「へんぱい!」
横でケイイチが叫ぶが、黙殺。
だが――
ナオの期待に反し、博士はナオの破壊に動かなかった。
代わりにすっかり鼻白んだ様子で、やれやれ、といった様子で首を横に振る。
「君は状況をわかっていないようだ」
博士はそう言い、些か苛立った歩調でつかつかとケイイチの座る椅子に近づくと、ケイイチの首に巻かれたギロチンに手を這わせた。
「君の行動に、この少年の命がかかっているのだよ?」
そしてその指先で、ケイイチの頬を撫でる。
――と、ケイイチの頬が切れ、一筋の血がつぅっと流れた。
「……!」
その赤い液体を認識した途端、ナオの心臓がドクンと跳ね、電脳が暴れ回る。
「真剣にやってもらわなくては困るな」
博士はケイイチの肩に手を置くと、ナオの目を真っ直ぐに睨みつけ、言った。
「君は誤解しているようだが、これは私が楽しむためのゲームなのだよ?
私を倒さなければ、この少年の命はない。
それでも君は電脳を差し出すというのかね?」
その表情には、挑発するような笑み。
つまり――
ナオが自身の頭を差し出したところで、ケイイチの命は助からない……?
となれば、ナオの取れる選択肢は――
いや、でも――
戸惑うナオの心を弄ぶかのように、
「さあ、私を楽しませろ!」
博士は構え、再びナオに迫った。
博士の猛攻が、再びナオを襲う。
ナオはそれを――躱した。
ケイイチの命が保証されない以上、この脳を破壊されるわけにはいかない。
電脳がそれを許さない。
そして――考える。
博士に「私を楽しませろ」と命令口調で言われたことで、どうやったら楽しませられるだろう、と一瞬考え始めてしまった思考を無理矢理に引き戻す。
ボクはどうしたらいい?
どうするのが正しい?
博士とのやりとりを通して、ナオは思い知った。
己の認識の甘さ。
それは甘えだった、と言ってもいい。
博士にとって、自分は特別な存在なのだと思っていた。そう思っていたかった。
だが――博士にとってはそうじゃない。
博士はこれまでもこれからも、何千、何万というアンドロイドを壊していく。
そんな博士にとって、ナオの電脳の破壊など、所詮は一つの作業、一つの通過点でしかない。
害虫駆除業者は、駆除する害虫一匹一匹の命など気にしない。
駆除される側にとっては唯一無二のかけがえのない命であったとしても、駆除人にとってそれは所詮、日々駆除する膨大な命の一つ。何千何万何億分の一でしかない。
そうして繰り返される作業の中で、たまたま少し面白い動きをする害虫がいたら、毎日の作業に飽きないように、少しばかり遊びを加えてみたくもなる。
博士にとってこれは、きっとその程度の話なのだ。
こうしてわざわざケイイチを人質に取り、ナオの心を弄びながら破壊を行うのも、所詮はちょっとした遊び心。退屈な破壊活動の中の、ちょっとしたスパイスでしかない。
――悪趣味。
本当に、悪趣味だ。
そんなくだらない事のために壊されてやる義理はない。
でも――同時にやはり気に掛かるのは、電脳が抱えるという欠陥の事だ。
欠陥とは、何だ?
博士が破壊して回らなくてはならないほどの欠陥とは?
ここで必死に抵抗し、博士を完全に無力化したとして、その後、ボクのその「欠陥」はどうなる?
博士の口からそれを聞き出す事はできるのか?
聞き出せたとして、どうにかできるものなのか?
「知ったところでどうすることもできない」という博士の言葉は本当なのか?
あれが本当なら――やはりボクはここで壊されるべきなのだろうか。
もし博士の目的が「楽しむ事」なら、博士を十分に楽しませた上で壊されれば、ケイイチは無事解放される可能性が高い。
なら、ボクは博士と真剣に戦って負ければいい――のだろうか。
どのみち、勝つつもりで挑んだとて負ける可能性の高い戦いだ。それは別に難しい事じゃない。
だが――それでケイイチが助かるという完全な保証はない。
完全な保証がない以上、ボクの電脳がその選択肢を許さない。
――どうしたらいい?
自分の命。
ケイイチの命。
電脳とその未知の欠陥。
欠陥が放置される事による影響、そして博士の意思。
三体問題のように厄介な天秤だ。
迷いが、ナオの行動と判断を鈍らせる。
どれほど頭の回転が良くたって、迷いがあれば全てが鈍る。
執拗に繰り出される博士の手から逃れ続けるナオの動きは、明らかに精細を欠いていた。
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