冷酷皇帝とお花畑妃殿下

makojou

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一発触発

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ようやく長い道のりを経て、南帝国に入ると草木まで南帝国仕様なのか色とりどりの花が2人を迎えてくれていた。


進みゆく馬車は首都に入ると、賑やかさが増し窓から見なくても分かる程である。


やがて皇宮に入るとカイザルの馬車に騎士団が前方を憚るように並んだ。カイザルは目を細め怪訝そうに馬車を降りると


『何のつもりだ。』


カイザルが真ん中に立つ騎士団長らしき男に声を掛けると


『規則ですから。馬車を確認するまではお通しする事はできません!』


『俺を誰だか分って言っておるのか?』


カイザルは数年前までこのモノたちの最上に立つ男であったのだ。

カイザルの言葉に北帝国の騎士も周りを囲むように集まってくる。


…どこまで牽制するか?


カイザルが案じていると


『面倒くさ…規則と言われるなら仕方ありませんわ。さっさと調べて頂きましょう。殿下への非礼は後でエマニュエル殿下に確認されては?』


フランシスの言葉に青くなるのは南帝国騎士団である。困ったように顔を見合わせていると声のトーンを上げたフランシスが少し首を傾げるようにして


『よろしいの?先を急ぎますので』


にっこり微笑むと、南帝国の騎士団は馬車の案内を
始めた。


…おいおい!


カイザルは確かに牽制はしたが、このように適切な、処理をせぬまま中へ通す事はあってはならない。小さくため息を付きドスンと馬車の椅子に腰をおろすと目の前のフランシスに怪訝そうな眼差しを向けた。


『なんだったのでしょうね?』

不思議そうに目を丸くするフランシスに


…お前が一番どうかしてるよ。



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