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【二人目・二葉 兵固】

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消滅後、絶対にありえないと思っていたが巻物が現われた。
その中身はヒールの限界突破だった。
『闇』の力のヒールは少々えげつない治し方だが、ないに越したことはないので2段階の限界突破を成功させた。
ランクもグンと上がって二人とも45になった。
そして、竜から落とされたのは他にもあって『竜玉』がコロコロと転がっている。
『毒』の特性なので玉の色は毒々しい『紫』になっている。
あ~~本来紫って高貴で美しいのが当然なのにな。
と、思っている暇はなかった。
「ヒョウゴっ!このダンジョン崩れてる!さっさと拾うものだけ持って脱出するわよ!」
「了解!!!」
シーフはさすが泥棒だけあって宝をさっさとかき集めるのが超得意なのだ。
瞬時に集めてアイテムボックスに収納すると、姉さんと共に猛ダッシュでダンジョンから脱出したのだった。
ちなみにアイテムボックスは高価で中々手に入らないのだが、姉さんが『絶対に必要!!』と俺を殴りながら言い張ったので購入せざるを得なかったのだが、それが今は功を奏しています。
姉さん、さすがです!!

俺たちは町に戻って戦利品を売ると、CPUなのに驚いて、倒れた。
ま、始まりの町での交換だからだろう、こんな上等なモンは見られないんだろうな~。
いや、違う違う!CPUだっつうううううのっ!!!
『運営』よ。ある意味高性能に作りすぎじゃね、CPUをさ!!!

「『運営』悔しがってるでしょうね~~~。私たちを始末する気だったんだから」
「違いない!これもSNSに上げときます」
「よろっ!」
「今日はランクも上がったし、稼いだし!いいゲーム内容だったわ!!!残りのログインは今日止めておく?さすがに疲れたわ」
「そっすね。俺も疲れたので、ゆっくりします」
「じゃ、また明日ね。弁当約束通り作っていくわ」
「よっしゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
俺はこの弁当を恋しく思いながら、残りの休日を掃除と洗濯、そして食事の作り置きに時間を割かれるのでした。
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