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第四章

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「う、ぅ~~ん」
深い底から微睡みに変わり、そして心地よい目覚めを体験中の俺は、両隣で寝ている殿下たちの姿を見て、「げっ」と小さく呟いたあと、そっとベッドから抜け出した。
殿下たちの姿・・・・・・
それは

全裸だったのだ!

俺の姿は、上着は脱がされ、首元とベルトを緩められるだけで、性交をするような服装ではなかったので、こいつらに『性交の意志はなかった』と一先ず安心したのだが、ならば何故『全裸』なのだ???
下ぐらい穿いたらいいのに!!
つか、穿け!!
それにしても、やっぱりうっとりするくらいの綺麗な筋肉だ!
暫く二人を眺めていると、真ん中に空いた俺一人分のスペースを埋めるように二人抱き合って寝だしたのには、ちょっと引いたわ。
けど、何かちょっぴり可愛いと思ってしまうのは伴侶だからだろうか???
見続けるのも良いけど、窮屈な服から早く脱却したいので、俺は改装されたジルの部屋の風呂に入ることにした。
もちろん殿下二人がだ~~~い好きなエッロいナイトドレスを持ってな!
ジルとジオルドの部屋に俺の部屋着は「これ用」しかないから仕方ない。
ちっ!
今度タンクトップとか置いておくぞ!

ジルの部屋の風呂は、明るくて広くて、それに花がいつも浮いている。
この花はジルフォードの弱った身体を清める効果があるため、ジルをあの忌々しい楔から解放した後、ゆっくりとこの花が入った風呂に習慣的に入るよう促したのだ。
その効果もあって、みるみる回復し、今では綺麗な筋肉になっているのだが、もうこの花も必要ないというのにジル曰く「この花がないと落ち着かない」そうだ。
花の香りは本当に良いので、気が落ち着くのだろう。
毒ではないので、問題はない。俺もこの花好きだし。
ちなみにこの花は『筋肉を解す』効果もあるため、ローションにも配合されている。
ああ、もちろん殿下の部屋に置いてありますとも!
しかも、俺に使われるために自分で作るというなんとも恥ずかしいローションですよ!
トロットロに仕上げますとも!!
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