166 / 227
第三章
38 世話が大変なんです
しおりを挟む
「菖蒲様たちのお部屋をご用意できましたので、ご案内致します」
と、レイフォード。
しかし、こいつらは
「え?翠蓮が暮らしている館じゃねーの?」
「そっちの方が都合がいいのだけど?」
「いつでも手合わせできるから」
「いつでもこいつらの面倒見れるから」
「「「「おい、葵っ!!!」」」」
「ちょっと!私もこの子たちと一緒にしないでよ!」
いや、そこじゃねーよ、怒るところ。
つか、俺も一緒にして欲しくない。特に桃季とは。
「一番手のかかる翠蓮と桃季の世話しなければならんしな。な、菖蒲」
「ああ、そういうことね!うんうん、そうそう!全くこの子たちはね~~~いつまでもお子ちゃまなんだから」
「「・・・・・・・・・おい翠蓮(桃季)と同列に扱わないでくれ」」
と、二人の声がハモる。
俺たち二人とも納得してないのに、何故か周りは大層にウンウンと頷き、レインなんて
「これでスイレン団長から目を離しても大丈夫なんですねっ!!」
「おい、レイン」
「兄様、スイが睨んでますよ?」
「だって本当のことじゃないか。目を離したらどこに行くかわからなくて、戻ってきたと思ったら『問題』と共にだからさ」
「「「「「確かに」」」」」
「・・・・・・・・・・・・・・・おい」
あとでジオルド含め覚悟しておけよっ!
「へ~~ここが翠蓮が住んでいる館ね。精霊も沢山飛んでいるわね」
「ここなら慣れるな、身体」
「だな。4日もいらないかもしれないな」
「駄目だ、絶対!飯を食っても2日はかかると言っただろう?それに魔国の食材を手に入れて、そこから『瘴気に慣らす』のも2日かかるはずだ」
「桃季がまともな会話してる」
「当たり前だ。俺たちの『命』に関わってくるんだからな」
「「「「ああ、そうだな」」」」
桃季は台所で向こうの世界から持ってきた調味料を並べていく。
味噌に醤油、ごま油にわさび。
様々な調味料を持ってきていた。
「翠蓮がこっちに残っても使えるだろう?」
ニコって笑う姿が桃季なのに、格好いい!とは、絶対に口に出して言わん!頭に乗るからな。
翌日から魔国の『瘴気』を祓うための訓練が始った。
と、レイフォード。
しかし、こいつらは
「え?翠蓮が暮らしている館じゃねーの?」
「そっちの方が都合がいいのだけど?」
「いつでも手合わせできるから」
「いつでもこいつらの面倒見れるから」
「「「「おい、葵っ!!!」」」」
「ちょっと!私もこの子たちと一緒にしないでよ!」
いや、そこじゃねーよ、怒るところ。
つか、俺も一緒にして欲しくない。特に桃季とは。
「一番手のかかる翠蓮と桃季の世話しなければならんしな。な、菖蒲」
「ああ、そういうことね!うんうん、そうそう!全くこの子たちはね~~~いつまでもお子ちゃまなんだから」
「「・・・・・・・・・おい翠蓮(桃季)と同列に扱わないでくれ」」
と、二人の声がハモる。
俺たち二人とも納得してないのに、何故か周りは大層にウンウンと頷き、レインなんて
「これでスイレン団長から目を離しても大丈夫なんですねっ!!」
「おい、レイン」
「兄様、スイが睨んでますよ?」
「だって本当のことじゃないか。目を離したらどこに行くかわからなくて、戻ってきたと思ったら『問題』と共にだからさ」
「「「「「確かに」」」」」
「・・・・・・・・・・・・・・・おい」
あとでジオルド含め覚悟しておけよっ!
「へ~~ここが翠蓮が住んでいる館ね。精霊も沢山飛んでいるわね」
「ここなら慣れるな、身体」
「だな。4日もいらないかもしれないな」
「駄目だ、絶対!飯を食っても2日はかかると言っただろう?それに魔国の食材を手に入れて、そこから『瘴気に慣らす』のも2日かかるはずだ」
「桃季がまともな会話してる」
「当たり前だ。俺たちの『命』に関わってくるんだからな」
「「「「ああ、そうだな」」」」
桃季は台所で向こうの世界から持ってきた調味料を並べていく。
味噌に醤油、ごま油にわさび。
様々な調味料を持ってきていた。
「翠蓮がこっちに残っても使えるだろう?」
ニコって笑う姿が桃季なのに、格好いい!とは、絶対に口に出して言わん!頭に乗るからな。
翌日から魔国の『瘴気』を祓うための訓練が始った。
12
お気に入りに追加
223
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
神は眷属からの溺愛に気付かない
グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】
「聖女様が降臨されたぞ!!」
から始まる異世界生活。
夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。
ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。
彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。
そして、必死に生き残って3年。
人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。
今更ながら、人肌が恋しくなってきた。
よし!眷属を作ろう!!
この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。
神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。
ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。
のんびりとした物語です。
現在二章更新中。
現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界転生してハーレム作れる能力を手に入れたのに男しかいない世界だった
藤いろ
BL
好きなキャラが男の娘でショック死した主人公。転生の時に貰った能力は皆が自分を愛し何でも言う事を喜んで聞く「ハーレム」。しかし転生した異世界は男しかいない世界だった。
毎週水曜に更新予定です。
宜しければご感想など頂けたら参考にも励みにもなりますのでよろしくお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
俺の推し♂が路頭に迷っていたので
木野 章
BL
️アフターストーリーは中途半端ですが、本編は完結しております(何処かでまた書き直すつもりです)
どこにでも居る冴えない男
左江内 巨輝(さえない おおき)は
地下アイドルグループ『wedge stone』のメンバーである琥珀の熱烈なファンであった。
しかしある日、グループのメンバー数人が大炎上してしまい、その流れで解散となってしまった…
推しを失ってしまった左江内は抜け殻のように日々を過ごしていたのだが…???
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
アズ同盟
未瑠
BL
事故のため入学が遅れた榊漣が見たのは、透き通る美貌の水瀬和珠だった。
一目惚れした漣はさっそくアタックを開始するが、アズに惚れているのは漣だけではなかった。
アズの側にいるためにはアズ同盟に入らないといけないと連れて行かれたカラオケBOXには、アズが居て
……いや、お前は誰だ?
やはりアズに一目惚れした同級生の藤原朔に、幼馴染の水野奨まで留学から帰ってきて、アズの周りはスパダリの大渋滞。一方アズは自分への好意へは無頓着で、それにはある理由が……。
アズ同盟を結んだ彼らの恋の行方は?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる