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第三章
閑話1 桃季壊れるの段5(終)
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「お疲れ、翠蓮、竜胆!そ・れ・に!桃季っ!あんた何してくれてんの!?」
ガーーーーー!と怒る菖蒲。
「何故俺を怒る?」
「あんたしかいないでしょうがっ!こんなおかしな事を起こすのは!」
「失敬な!!!翠蓮も大概だろうがっ!!」
「俺を巻き込むな!つか、今回テメーに振り回されっぱなしだ!」
「ぐっ!!だって、・・・・・・・・」
「『だって』じゃねーよっ!キモイ!!でも、ま、許してやるよ」
「へ?」
翠蓮がニカッて笑って、肩を組んでくる。
「チケットも手に入ったし。これで桃季の飯のレパートリーが増えるんだろう?なら安いもんだ!」
「そうですね・・・・・・・。疲れましたけど、結構楽しかったですよ、桃季」
「竜胆・・・・・・そう言って貰えると助かる」
俺は二人に頭を下げると、菖蒲が「は~~」と大きな溜息を吐いて、
「ま、これで腹を空かせられたわね?あともう少しで葵が予約してくれているレストランの時間よ」
「「「そうだった!!!」」」
何のために腹ごなしをしたのかを忘れていた!
忘れる?
何か忘れて・・・・・・
「あれ、葵とフィルハート連中は?」
「予約時間まで少し時間があるから、乗れそうなの乗りまくってくるそうよ」
「「「めっちゃ楽しんでんじゃん!!!」」」
全員と合流したのは予約時間5分前で。
遊び倒しました!という超満足な顔で、フレンチに臨むと、アニメとコラボなのに本格的な料理が出され、目の玉が飛び出てしまうほど、驚いた。
見た目も味も申し分ない。
だけど、何故か自分が作る料理が恋しくなった。
それは翠蓮たちも同じようで。
俺の料理を殊更褒めてくれるのだ。
こいつらのために俺は精進せねば!
いつも褒めてくれるこいつらの為に!
いつも美味そうに食ってくれる幼なじみに!
いつもいつもいつも俺の仕事を褒めてくれる親友たちに!
俺は仲間に大切にされている。
俺は仲間に愛されている。
だから、俺も大切に思う仲間の為に、生きている限り腕を振うのだ。
料理だけでなく、闇の仕事の方も・・・・・・・・・
ガーーーーー!と怒る菖蒲。
「何故俺を怒る?」
「あんたしかいないでしょうがっ!こんなおかしな事を起こすのは!」
「失敬な!!!翠蓮も大概だろうがっ!!」
「俺を巻き込むな!つか、今回テメーに振り回されっぱなしだ!」
「ぐっ!!だって、・・・・・・・・」
「『だって』じゃねーよっ!キモイ!!でも、ま、許してやるよ」
「へ?」
翠蓮がニカッて笑って、肩を組んでくる。
「チケットも手に入ったし。これで桃季の飯のレパートリーが増えるんだろう?なら安いもんだ!」
「そうですね・・・・・・・。疲れましたけど、結構楽しかったですよ、桃季」
「竜胆・・・・・・そう言って貰えると助かる」
俺は二人に頭を下げると、菖蒲が「は~~」と大きな溜息を吐いて、
「ま、これで腹を空かせられたわね?あともう少しで葵が予約してくれているレストランの時間よ」
「「「そうだった!!!」」」
何のために腹ごなしをしたのかを忘れていた!
忘れる?
何か忘れて・・・・・・
「あれ、葵とフィルハート連中は?」
「予約時間まで少し時間があるから、乗れそうなの乗りまくってくるそうよ」
「「「めっちゃ楽しんでんじゃん!!!」」」
全員と合流したのは予約時間5分前で。
遊び倒しました!という超満足な顔で、フレンチに臨むと、アニメとコラボなのに本格的な料理が出され、目の玉が飛び出てしまうほど、驚いた。
見た目も味も申し分ない。
だけど、何故か自分が作る料理が恋しくなった。
それは翠蓮たちも同じようで。
俺の料理を殊更褒めてくれるのだ。
こいつらのために俺は精進せねば!
いつも褒めてくれるこいつらの為に!
いつも美味そうに食ってくれる幼なじみに!
いつもいつもいつも俺の仕事を褒めてくれる親友たちに!
俺は仲間に大切にされている。
俺は仲間に愛されている。
だから、俺も大切に思う仲間の為に、生きている限り腕を振うのだ。
料理だけでなく、闇の仕事の方も・・・・・・・・・
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