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第三章

閑話1 桃季壊れるの段1

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閑話

「うっわーーーーーー、すごい大きな丸い乗り物が宙に浮いてます!」
注1:観覧車です
「兄様っ!こちらは作り物の馬が回っていますよ!」
注2:メリーゴーランドです
「あの速度であの角度・・・・・・・死なないのか?」
注3:ジェットコースターです
「大きくて二本足で歩くウサギっているんだな」
注4:そんなのはいません。着ぐるみです
「スイっ!あの水色の飲み物飲んでみたいのだが!!」
注5:炭酸に色を付けた物だと思われます。たぶんブルーハワイ
「うわっ!!池からサメが飛び出してきた!!」
要注意!!:飛び出した作り物のサメでずぶ濡れになります
「「「「・・・・・・・・・・・・桃季、いちいち五月蠅い」」」」
「っ!!!失敬な!!」

今、俺たちは翠蓮が連れ去られた異世界の人間たちを遊園地という俺たちには全く、ああ、全然全く縁も所縁(ゆかり)もなにもない場所に連れてきている。
俺たちが子供の頃にできたこの遊園地には俺を含め翠蓮も竜胆も菖蒲も葵も、否、この遊園地だけではなくて『全て』のアミューズメントパークに子供の頃に行ったことは一度もない。
遊ぶ前に『死ぬほどの』訓練で余裕がなかったからだ。
まさか大人になって来ようとは・・・・・・・・。
正直、目が楽しい!!
楽しいぞ!!!
俺が見たことのない、食べたことのない遊園地独特のファストフード!
巷で様々なバーガーショップを見てもちろん俺だって食べるが、見たこともない『遊園地あるある?』のあのデカさとボリュームとそして、身体に悪そうな彩りの飲み物にデザートに俺のハートは釘付けだ!
「おい、翠蓮、あれ食うぞ!」
「え?どれ?って!ちょっと桃季引っ張るな!!!」
翠蓮とは逆位置にいた竜胆の腕もガシリと掴み、左右にゴリラが配置され腕でゲートを作っているジャングルを象った建物に入っていく。
翠蓮と竜胆は情けないことに足が縺れ、時々躓いているが知ったことではない!
食うぞ!食うのだ!
わっはっは!!!
後ろから、
「桃季~~~翠蓮~~~~竜胆!私たちはあのジェットコースターに行ってくるわね!」
「食べた後に乗ってしまうと、こいつらスプラッてしまうからな!」
「了解だ!!!後は頼んだ!!菖蒲、葵!!」
「任せて!そっちも食べ物楽しんで!」
「ラジャーーーっ!!」
「「じぇ、ねーーーーよっ!!!」」
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