不運が招く人間兵器の異世界生活

紫苑

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第三章

30 寂しかったんだ

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「ん・・・・・・・・・」
カーテンの隙間から光が零れ、ジオルドの髪の毛が小さく光っている。
その淡く光る金の色が美しくて、サラリと瞼にかかっている一房を手に取る。
そして、はっ!と意識を浮上させたのだ。
「・・・・・・・やり過ぎた」
時刻を見ると約束の30分前。
つまり、11時30分だ
慌てて俺は身体を起こし、シャワーを浴びようとするも足腰に力が入らず、ぺたりと座り込んでしまう。
挙げ句、いつもなら綺麗に身体が拭かれているのに、今日は後肛からコポリと愛液がこぼれ落ちてくる。
「うそだろ・・・・・・・・・」
よく見ると、太ももには二人の大きな手形がくっきりとついていて、どれだけ強く愛されたのかがわかる。昨晩を思い出すと、小さく自分の下半身が持ち上がってくるではないか。
「くっそ・・・・・・・・」
そこで漸く気付いたのだ。太ももだけでなく腕や腹に二人に付けられた「痕」が、肌色も見えないくらいに付けられているのが。
それに乳首はポテリと腫れ上がり、真っ赤に熟れ、ジクジクと痛む。
「治癒するか・・・・・・・・いや・・・・・・今日は、うん、このままがいいな」
愛された証を残しておきたいと思ったのだ。
漸く離れていた期間は怒りだけだったと思っていたが、本当は「寂しかったのだ」と気付かされて、俺はギュッと自分の身を抱きしめた。
そうすることで乳首が擦れて、痛いのに感じてしまい、下半身はピンと上を向いてしまった。
「スイ」
「ひっ!!」
いきなり声をかけられて、肩に手を置かれる。
「へ~~感じちゃった?後ろに?前に?」
「~~~~~~~~~~!!!」
「いいよ、出して?」
ジオルドは俺の背後からソレを握り、グチュギチュと扱き始める。
「は・・・ぁ・・・・・ジルが・・・・」
「ジルはまだ起きないよ?久しぶりの安心感でまだまだ夢の中さ」
「あっ!!!ん~~~~~~~~!!!!!」
ビュルとジオルドの掌に吐き出すと、なんとそれを舐め取られたのだ。
「うん、ヤリ過ぎちゃったから薄いね」
「ばかっ!!つか、何で今日は綺麗にしてくれてないんだよ?」
「ん?朝起きて、俺たちに愛された証感じたいだろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・ありがとうございました!!!」
確かに感じて、満足したけど。したけどもっ!!!
「さ、お風呂に入ろうか?」
「・・・・・連れてって・・・・・立てない」
「もちろんですとも、俺の妃」
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