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第三章

25 兄弟で※

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スイが用意してくれた部屋に入った途端、ジオルドがいきなり前屈みになって「うっ」と小さく呻く。
理由はわかっている。
スイの前では格好つけて「気付いていません」風を装っていたが、実際は違う。
こんなに育ちすぎた俺たちのモノを、久しぶりに触るスイの身体に挿れることを戸惑ったからだ。
絶対に傷つける!
今までジオルドと一緒に挿入したことはあるが、今日はそれが絶対に出来ない程に育ち、自分だけのでもスイにかなりの負担と傷を負わせることは必至だった。
だが、一度スイの瑞々しく、ピトリと吸い付く肌に手をつけてしまうと途中で止められるはずはなく、それにジオルドと共にあのキツく締め付けながらも美味しそうに吸い付くスイの中で果てたいという欲求が強欲に変わるだろうことは想像に容易い。
だから、「性欲に気付いていません」を演じた。
あそこで頑張って留まっていなかったら、今頃スイは目茶苦茶に俺たちに犯されている。愛されるのではなく、それこそ「犯す」という言葉の方がしっくりくるのだ。
それ程、俺たちの精神は限界に来ていたが、辛うじて理性が勝った。
俺はジオルドを立たせて、ベッドに座らせるとジッパーを下げて、俺と同等に育ったモノを取り出す。
ジオルドも俺と同じ事を考えていたのか、いつの間にか俺の下着ごと下ろされていた。

「ふっ・・・・・・」
「くぅ・・・・・・」
まさか兄弟で抜き合うことになるとは考えたこともなかった。
だが、お互い限界だったのだ。
だから、

くちゅ、ぬちゅとお互いの亀頭から水音が小さく漏れ、吐息にも熱が籠もっている。
感じている、だが、感じている理由の先には必ず、

「スイ・・・・・・」
「好きだ・・・・・」

たったこれだけだ。


二人同時に果てると、なんとも言えない空気が漂う。
手には吐き出された精液がべっとりと纏わり付き、スイのなら舐めて、甘い蜜を啜り、自らそれを吐き出すモノに口を付け、吸い上げる。
だが、兄弟のモノだ。
舐めたいとも、啜りたいとも思わない。ただ、なんとも言えない感情だけが渦巻いてしまう。
だが、吐き出しても俺たちのモノは治まらず、どれだけすれば元に戻るのか全くわからない。
これは、もうスイを頼るしかないのか・・・・・・・・。
傷を付けないよう俺たちが我慢しながら、愛撫して、愛撫して、愛撫して!!!

我慢できるはずがない!!!

愛撫に身体を震わせ快感を追い求める恋人を、妻を目の前にして、我慢できる人間がいるならば教えて欲しいくらいだ!

「「はぁ~~~~~」」

さすが、双子。溜息も同時に吐き出した。
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