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第三章
23 滾る
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「ということで、アシュレイ兄弟は私の家で預かるわね☆うふふ☆」
頬に手を置き、気色悪い声音で話す菖蒲に対し、
「「えっ??」」
キョトンとするアシュレイ兄弟とは対象に
「「っ!?ちょっ!まっ!!」」
めっちゃくちゃ慌てふためく二人の恋人。
「な~に?慌てちゃって☆あっ!そうだったわね☆ギンギンだものね、貴方たちの獣は☆」
菖蒲はじ~~~~とアルバートとエリアスの下半身を見つめ、ぺろりと舌なめずりする。
その行為は俺でも「ひっ!」と声を荒げてしまいそうなほど、獰猛で色香が漂って。
正直俺としては「まじ、キモイ~~~~」だ。
「菖蒲、今日くらいは勘弁してやれ。時間がないのはわかるが、焦っても良い結果は出ない」
「もう!葵ったら至極まっとうなこと言っちゃって!」
「桃季がこんな性よ・・・・・ごほん!スタミナが付く物ばかり用意するから、我慢を抑えきれないんだろう、生地を押し上げている大きさが風呂の時より・・・・・・・」
「竜胆!!それ以上言うなっ!言ってやるな!!桃季が悪意を持っていたのは『俺』に対してで、こいつらは全く・・・・・いや、殿下たち以外は全く悪くないんだ!」
「「ぐっ!!!」」
俺の言葉に喉を詰まらせる二人。
だが、俺はそんな二人を無視し、
「見てやってくれるな!!二人が憐れ・・・・・・ん?レイン?レイ??」
よくよく二人を見ると顔を真っ赤に染めて、自身の下半身を隠すようモジモジと・・・・・・・。
「っ!お前らもかっ!!・・・・・・近場のホテル借りるか・・・・・・」
もう既に我慢の限界がきているようで、4人とも吐く息が荒くなりつつある。
ホテルまでもってくれよ!と祈るも、どこかで「あ、これ無理だろうな」と諦めが入ってしまう。
そんな折、
「スイ、俺が悪かったから、部屋はこちらで用意する」
と、桃季が俺たちの会話に入ってきたのだ。
「いいのか?もう旅館業は廃業したんだろう?」
「いや、こういう『客』もたまにいるもんでね。そういう場合は、結構な値段をふっかけて部屋を用意してやってんだ」
「・・・おい・・・俺からまだふんだくるつもりか?」
「いやいやいや、そんなことはない。本来お前一人を困らせてやろうという俺の意地悪から始った迷惑なんだ。金なんてもらえねーわ」
「当然だ。『払え』と言っていたら、ここでお前とは縁を切ったぞ?」
「それは勘弁してくれ。大切な上得意様と大好きな幼なじみをなくすじゃねーか」
「はっ!前半部分が大半な物言いだったけど、「大好きな幼なじみ」と言ってくれたのは嬉しいから許してやる」
「ありがたや、翠蓮様よ」
と、言いつつ手をポンポンと叩き
「3部屋準備を」と後ろに控えていた者たちに声をかけるのは、やはりここの当主然とした態度で格好いいのだが。
「俺は必要ない。殿下たち連れて、俺の家に行くから。それまで我慢できますよね、殿下?!」
ギッ!と力強く睨みながら二人に有無を言わせない声質で尋ねると、もちろん『是』という回答のみが返ってきました。
それでよし!!
「スイ、どや顔で言っても後でお前に待っている『仕打ち』の方が簡単に頭の中で繰り広げられるから、全くもって意味をなさんぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・想像するなぁぁぁぁぁっぁぁぁっ!!!」
俺の痴態を想像しています!的な顔でニヤニヤと見てくる桃季の頭上に雷を落としてやりました!!!
頬に手を置き、気色悪い声音で話す菖蒲に対し、
「「えっ??」」
キョトンとするアシュレイ兄弟とは対象に
「「っ!?ちょっ!まっ!!」」
めっちゃくちゃ慌てふためく二人の恋人。
「な~に?慌てちゃって☆あっ!そうだったわね☆ギンギンだものね、貴方たちの獣は☆」
菖蒲はじ~~~~とアルバートとエリアスの下半身を見つめ、ぺろりと舌なめずりする。
その行為は俺でも「ひっ!」と声を荒げてしまいそうなほど、獰猛で色香が漂って。
正直俺としては「まじ、キモイ~~~~」だ。
「菖蒲、今日くらいは勘弁してやれ。時間がないのはわかるが、焦っても良い結果は出ない」
「もう!葵ったら至極まっとうなこと言っちゃって!」
「桃季がこんな性よ・・・・・ごほん!スタミナが付く物ばかり用意するから、我慢を抑えきれないんだろう、生地を押し上げている大きさが風呂の時より・・・・・・・」
「竜胆!!それ以上言うなっ!言ってやるな!!桃季が悪意を持っていたのは『俺』に対してで、こいつらは全く・・・・・いや、殿下たち以外は全く悪くないんだ!」
「「ぐっ!!!」」
俺の言葉に喉を詰まらせる二人。
だが、俺はそんな二人を無視し、
「見てやってくれるな!!二人が憐れ・・・・・・ん?レイン?レイ??」
よくよく二人を見ると顔を真っ赤に染めて、自身の下半身を隠すようモジモジと・・・・・・・。
「っ!お前らもかっ!!・・・・・・近場のホテル借りるか・・・・・・」
もう既に我慢の限界がきているようで、4人とも吐く息が荒くなりつつある。
ホテルまでもってくれよ!と祈るも、どこかで「あ、これ無理だろうな」と諦めが入ってしまう。
そんな折、
「スイ、俺が悪かったから、部屋はこちらで用意する」
と、桃季が俺たちの会話に入ってきたのだ。
「いいのか?もう旅館業は廃業したんだろう?」
「いや、こういう『客』もたまにいるもんでね。そういう場合は、結構な値段をふっかけて部屋を用意してやってんだ」
「・・・おい・・・俺からまだふんだくるつもりか?」
「いやいやいや、そんなことはない。本来お前一人を困らせてやろうという俺の意地悪から始った迷惑なんだ。金なんてもらえねーわ」
「当然だ。『払え』と言っていたら、ここでお前とは縁を切ったぞ?」
「それは勘弁してくれ。大切な上得意様と大好きな幼なじみをなくすじゃねーか」
「はっ!前半部分が大半な物言いだったけど、「大好きな幼なじみ」と言ってくれたのは嬉しいから許してやる」
「ありがたや、翠蓮様よ」
と、言いつつ手をポンポンと叩き
「3部屋準備を」と後ろに控えていた者たちに声をかけるのは、やはりここの当主然とした態度で格好いいのだが。
「俺は必要ない。殿下たち連れて、俺の家に行くから。それまで我慢できますよね、殿下?!」
ギッ!と力強く睨みながら二人に有無を言わせない声質で尋ねると、もちろん『是』という回答のみが返ってきました。
それでよし!!
「スイ、どや顔で言っても後でお前に待っている『仕打ち』の方が簡単に頭の中で繰り広げられるから、全くもって意味をなさんぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・想像するなぁぁぁぁぁっぁぁぁっ!!!」
俺の痴態を想像しています!的な顔でニヤニヤと見てくる桃季の頭上に雷を落としてやりました!!!
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