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第三章
22 ちっくしょーーー!!いただきます!!
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「団長・・・・・・こんな豪華で綺麗な料理、私見たことないのですが?」
「ん?あ~~~そっか。これは和食と言って俺たちの国の料理だ。皿も料理を盛るのには大切な一つの飾りで、皿一つで料理の質が変わると言っても過言ではないくらい、俺たちの国は見た目から全てを重視するんだ」
「一品一品小皿で盛るのも味わい深いだろう?そっちの世界ではビュッフェが多かったとスイに聞いたぞ?」
「そういうわけではないのですが、こんなに少量なのに華やかさを失わず繊細な料理は初めて見ました!!!」
「味も繊細だぞ?この国は『出汁命』と言ってもおかしくないくらいの出汁文化だからな~~」
「ま、折角桃季が腕を振ってくれたんだ。温かいうちに食おうぜ!!」
手を合わせて、
「いただきます」
「うっまっ!このタレがついた魚は何だ?」
「ああ、鰻って言ってスタミナが凄いんだよ!高級な食材で頻繁に食べられる物じゃないけどな」
「前団長が作ってくださったお造りも美味しいです!!このコリコリ感!たまらない!」
「あ、それはヒラメだな。美味いだろう~~~」
説明しながら食べるのは結構疲れるな、と思っていたら
「おい、スイ。量少ね~だろ?動いたあとじゃな。鍋も用意しているからさっさと机の上の分食っちまえ!ちなみにスッポンだ!」
「っ!!!おい、桃季、何か悪意を感じるんだが?」
「はっはっは!悪意の塊だちくしょーーー!この『俺』が女作る暇もないなのに、お前は二人も捕まえやがって!ま、お前が『女』だけどな」
「うっせーーーよっ!!!」
「だから、今日は俺からの祝いで、頑張って夜励め!」
「っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!有り難く戴きます!!!」
初めて食べるスッポン鍋におっかなびっくりのフィルハート組だったが、味にはとても満足したようで、しかもアシュレイ兄弟が特に気に入って、次の日はお肌がぷるぷるでツヤツヤだったのは、また別の話なんだが。
まぁ、スッポンだけでこんなにツヤツヤするはずないとはわかるんだけど、誰も口に出さないのは特に興味がないからなのか、それとも菖蒲のように目を波打たせながら脳内妄想を繰り広げているだけなのか。
そんなことは誰もわからないし、わかりたくもありません。
かくいう俺も・・・・・・・・・・。
「ん?あ~~~そっか。これは和食と言って俺たちの国の料理だ。皿も料理を盛るのには大切な一つの飾りで、皿一つで料理の質が変わると言っても過言ではないくらい、俺たちの国は見た目から全てを重視するんだ」
「一品一品小皿で盛るのも味わい深いだろう?そっちの世界ではビュッフェが多かったとスイに聞いたぞ?」
「そういうわけではないのですが、こんなに少量なのに華やかさを失わず繊細な料理は初めて見ました!!!」
「味も繊細だぞ?この国は『出汁命』と言ってもおかしくないくらいの出汁文化だからな~~」
「ま、折角桃季が腕を振ってくれたんだ。温かいうちに食おうぜ!!」
手を合わせて、
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「うっまっ!このタレがついた魚は何だ?」
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「あ、それはヒラメだな。美味いだろう~~~」
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「おい、スイ。量少ね~だろ?動いたあとじゃな。鍋も用意しているからさっさと机の上の分食っちまえ!ちなみにスッポンだ!」
「っ!!!おい、桃季、何か悪意を感じるんだが?」
「はっはっは!悪意の塊だちくしょーーー!この『俺』が女作る暇もないなのに、お前は二人も捕まえやがって!ま、お前が『女』だけどな」
「うっせーーーよっ!!!」
「だから、今日は俺からの祝いで、頑張って夜励め!」
「っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!有り難く戴きます!!!」
初めて食べるスッポン鍋におっかなびっくりのフィルハート組だったが、味にはとても満足したようで、しかもアシュレイ兄弟が特に気に入って、次の日はお肌がぷるぷるでツヤツヤだったのは、また別の話なんだが。
まぁ、スッポンだけでこんなにツヤツヤするはずないとはわかるんだけど、誰も口に出さないのは特に興味がないからなのか、それとも菖蒲のように目を波打たせながら脳内妄想を繰り広げているだけなのか。
そんなことは誰もわからないし、わかりたくもありません。
かくいう俺も・・・・・・・・・・。
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