不運が招く人間兵器の異世界生活

紫苑

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第三章

20 話し合い

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「ふわ~~~~さいっこーーーーーーーーーーーーーー!!!」
桃季の店は元々割烹が主だったのだが、温泉が出た!とのことで、宿泊はできないが、それなりの値を払えば湯に浸かることも出来る。つまり要人御用達なのだ。
俺たち幼なじみ組は「ふは~~~」とおやじみたいな息を吐いて、熱いくらいの白濁湯に浸かるが、フィルハート組は、
「うわっ!広い!それに夜空が見える!!」
「こ、これはどうやってお湯を出すんでしょう!」
「うわっち!!!おい、スイ!熱湯が出たぞ!!」
「これを押したら良いのか?」
「うわっ!この泡立ち凄いな!」
「この盥はなんだ?」
と、五月蠅い。
とりあえず、湯の出し方やソープ類の使い方などを説明して、俺はゆっくりと再び湯に浸かる。
殿下たちの下半身はもちろん無視だ。
「おい、スイ。さすがにアレは可哀想だぞ?」
「そうよ?あれだけ訓練したら興奮してああなってもおかしくないわよ?」
「ああ、さすがに気の毒だ」
と、三者三様かと思いきや、同じ意見。
俺もさすがに可哀想に思うけど、簡単に許しはしない。簡単に許すとどうせ同じ事をまた繰り返す。
最近恋愛小説?などで有名な「浮気」や「妾」そしてついには「婚約破棄」までに行く可能性だってゼロではない。あ、俺の場合婚約破棄ではなくて「離婚」か?
どちらでもいいけど。
「放っておくと、お前が大変な事になるぞ?」
「夜がな・・・・・・・」
「そうね~~~ほんと、あんなになったらどっかに女作っても文句言えないわよ、スイは」
「ぐっ!!!」
悔しいが言い返せない!
確かにだ!
確かにあの立派なモノを俺以外に挿入することがないとは考えられない。何故なら現に今彼らはタオルの上からでも判るくらいビンビンだからだ。
それを気力で抑えているのだ。
あれを中に挿れられたら、俺は・・・・・・・・・・。
「今日、話し合うよ、3人で」
「そうしろ。あとの4人は俺たちで引き受ける」
「あら、アシュレイ兄弟は私に頂戴?ちょっと試したい訓練方法があるの?」
「菖蒲がそういうならあいつらの力の底が未知数って事だな?」
「そっ☆だから、ちょっと借りるわ。ユニゾンの技ができるかもよ?」
「「「へ~~~~~それはすごい!!!」」」
と、俺たちはまじで菖蒲を褒め称えました!!!
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