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第二章
44.宝石箱や~~
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自室に着くと、ホルシオで保護した猫の親子が俺のベッドで丸まっていた。
「スイ団長、お帰りなさい!団長が戻ってこないのが寂しいのか、この部屋から出ようとしないんですよ」
「・・・・・・・・俺、鍵かけ忘れてた?」
「はい、そのようですよ。母猫が勝手に開けて入っちゃいましたから」
「ははははは・・・・・・・・ま、ここの住人は信用してるからいいか」
「それでも用心はしてくださいよ」
「はい・・・・・・面目ない」
今日はこのまま休んでもよいとのことなので、騎士服から楽な服装に着替える。
殿下たちは、まだすることがあるらしく今日は一緒に寝ることができないのだとか。
ま、俺も久しぶりにのんびりと一人で寝たかったから、構わないのだけどな。
「スイ団長、夕食どうされます?」
ノックと共に廊下から声がかけられた。
扉を開けると、アシュレイ兄弟も楽な服装に着替え立っていた。
「どうするかな?もう疲れたから騎士の食堂に行くか?」
「そうですね。私ももう動きたくないですし」
「あっ!そういえば、食堂の味が少し変わったそうですよ。先ほどヴォルフから聞きまして」
「「そうなの!?」」
「え、ええ」
「じゃ、食べないわけにはいかないじゃないか!」
「ですね、団長!!」
「ははははは・・・・・」
そして、何故か第一以外の団長・副団長が勢揃いで食堂に向かう羽目になった。
注目が凄い!!
熱を孕んだ目線も多数存在する。
ぐっ!美形ばかりの集団に、俺がいることがおかしい!!!
ヴォルフだってかなり顔が整っていて、挙げ句三枚目なのでかなりの人気らしい。
女性の視線がすんごいすんごい!!
なのに当の本人は、
「は~~~アシュレイ兄弟や団長たちに向けられる視線が羨ましい!」
と嘆く。
こいつは鈍感なのか、アホなのか。
両方なのだろうが、ある意味で羨ましい性格である。
『あの美形揃いの中だと、スイ団長超可愛いよな!』
『普段は格好良くて凜々しいのにな!』
『あっ!笑った顔が超可愛い!!』
『羨ましすぎる、ヴォルフ!傍で見ていられるなんて!』
『それにしても細いよな、スイ団長』
『あれで帝国最強だもんな!すげーーよっ!』
『は~~~~格好良くて、可愛くて、最強で!』
『向かうところ敵なしじゃんか!』
「・・・・・・おい、俺は『可愛い』のか?」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」
「沈黙は肯定と受け取るが?」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・間違いありません」」」」」
「・・・・・・そうか。ま、この面子の中にいるのに嫉まれないだけましか」
「「「「「?????」」」」」
「いや、こちらの話だ。さてと!」
食堂に着くと、前は脂の匂いが充満していたが、今はどうであろう!
ギトギトした床ではないし、空気にも脂は含まれていない。
食事はと・・・・・・・。
「野菜だっ!!!野菜が沢山ある!!」
そうなのだ。色とりどりの野菜を自分好みに取り分けられるビュッフェ式なのだ!
赤に黄色、緑に白、紫にピンク!
「野菜の宝石箱や~~~~~」
と、言ってしまっても仕方ないだろう。
それくらい瑞々しい色鮮やかな野菜が並んでいるのだ。
「第一騎士団が丹精込めて作った野菜や果物ですよ」
「うんうん!見ただけでわかる!精霊も嬉しそうに飛んでるし!!」
俺の肩に止まった精霊が、
『お兄さんたちね、ちゃんと私たちの加護を使えるように訓練しながら野菜作ってたよ』
『そうそう!お水の量を調節したり~』
『土に加護を混ぜたり~~』
『すごく頑張ってるのよっ!』
「ほ~~~。それはいいことだね。君たちは彼らを手伝ってくれてるの?」
『『『『うんっ!!!』』』』
精霊は俺の身体のどこかに止まって、フンフン鼻歌を歌い始める。
「はは、ご機嫌だな」
「スイ団長?精霊がいるのですか?」
「ん?あ~~今、俺の身体のあっちこっちに止まって歌っているぞ」
「羨ましい!私もいつか精霊と共に歌いたいです!」
「はいはい、レインならできるさ」
俺は皿に山盛りのサラダを乗せ、次のレーンに移動すると、そこは様々な魚介類料理が並んでいて、
「俺の目は今おかしくなっているのか?」
「いえ、正常ですよ」
殿下たちが、ホルシオで俺が魚介類を嬉しそうに食べている姿を見て、食堂に「もっと取り入れてくれないか」と掛け合ってくれたそうだ。
ううう、愛されてるぅうぅぅううぅ!!
俺がホテルで料理した『味付け』は殿下たちも気に入ってくれ、それを料理人に教えたようだ。
塩鯖やホルシオで高価に取引されていた『味噌』での味噌煮。
カルパッチョやエビフライ!
あああああ、
し・あ・わ・せ☆
味も申し分なくて、本当に満足だ!
あとは手軽に味噌や醤油、わさびや辛子が手には入ったら文句はない!
「スイ団長って本当に肉食わないですね?」
「んぐっ!そういうヴォルフは食い過ぎだろう?ほら、野菜も食え!」
自分用に取ってきたサラダをドドンッ!と彼の前に置くと、引きつった笑みで「あ、ありがとうございます」とお礼が言われた。
そして、「言うんじゃなかった」と追加の小声が俺に届きました。
「お食事中失礼致します!」
後は食後のコーヒーを、と席を立とうとしたら第三騎士団の騎士が敬礼をして、俺たちの席までやってきた。
「何だ?ラッシュ、ジオルド殿下からか?」
「はい、アルバート団長!食事が終わり次第、王の間にそのままの服装でよいので来るよう仰せつかっております!」
「わかった。もう少しのんびりしてから行く。少しは休ませてくれと王に伝えてくれ」
「っ!畏まりました!!」
ととと、と足早に去る騎士の背中が少しピンと張っている。
そして、周りの騎士から小さく小突かれている。
聞き耳を立たせると、
『羨ましい!スイ団長を近くで崇められるなんて!』
『俺にその言付けを言ってくれたら良かったのに!』
『ラッシュの奢りな、今日』
『なんでだよっ!!!』
と、くだらない会話でした。
「てか、アル。そんなこと王に伝えて良いのか?」
「いいのいいの。本来俺たちは「休み」なんだから。食事の中断までさせたんだから、それくらいは許して貰わないとな」
「ですよね~~~。折角団長とのんびりできているのに!!」
「兄様!!スプーンが曲がっておりますよ?」
「レイン・・・・・・・そのスイ信者を少しはどうにかならないのか?」
「あは・・・・・あはははははは」
「とりあえず、先に話を聞いてから館に戻ってゆっくりしようぜ!」
「スイ団長、お帰りなさい!団長が戻ってこないのが寂しいのか、この部屋から出ようとしないんですよ」
「・・・・・・・・俺、鍵かけ忘れてた?」
「はい、そのようですよ。母猫が勝手に開けて入っちゃいましたから」
「ははははは・・・・・・・・ま、ここの住人は信用してるからいいか」
「それでも用心はしてくださいよ」
「はい・・・・・・面目ない」
今日はこのまま休んでもよいとのことなので、騎士服から楽な服装に着替える。
殿下たちは、まだすることがあるらしく今日は一緒に寝ることができないのだとか。
ま、俺も久しぶりにのんびりと一人で寝たかったから、構わないのだけどな。
「スイ団長、夕食どうされます?」
ノックと共に廊下から声がかけられた。
扉を開けると、アシュレイ兄弟も楽な服装に着替え立っていた。
「どうするかな?もう疲れたから騎士の食堂に行くか?」
「そうですね。私ももう動きたくないですし」
「あっ!そういえば、食堂の味が少し変わったそうですよ。先ほどヴォルフから聞きまして」
「「そうなの!?」」
「え、ええ」
「じゃ、食べないわけにはいかないじゃないか!」
「ですね、団長!!」
「ははははは・・・・・」
そして、何故か第一以外の団長・副団長が勢揃いで食堂に向かう羽目になった。
注目が凄い!!
熱を孕んだ目線も多数存在する。
ぐっ!美形ばかりの集団に、俺がいることがおかしい!!!
ヴォルフだってかなり顔が整っていて、挙げ句三枚目なのでかなりの人気らしい。
女性の視線がすんごいすんごい!!
なのに当の本人は、
「は~~~アシュレイ兄弟や団長たちに向けられる視線が羨ましい!」
と嘆く。
こいつは鈍感なのか、アホなのか。
両方なのだろうが、ある意味で羨ましい性格である。
『あの美形揃いの中だと、スイ団長超可愛いよな!』
『普段は格好良くて凜々しいのにな!』
『あっ!笑った顔が超可愛い!!』
『羨ましすぎる、ヴォルフ!傍で見ていられるなんて!』
『それにしても細いよな、スイ団長』
『あれで帝国最強だもんな!すげーーよっ!』
『は~~~~格好良くて、可愛くて、最強で!』
『向かうところ敵なしじゃんか!』
「・・・・・・おい、俺は『可愛い』のか?」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」
「沈黙は肯定と受け取るが?」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・間違いありません」」」」」
「・・・・・・そうか。ま、この面子の中にいるのに嫉まれないだけましか」
「「「「「?????」」」」」
「いや、こちらの話だ。さてと!」
食堂に着くと、前は脂の匂いが充満していたが、今はどうであろう!
ギトギトした床ではないし、空気にも脂は含まれていない。
食事はと・・・・・・・。
「野菜だっ!!!野菜が沢山ある!!」
そうなのだ。色とりどりの野菜を自分好みに取り分けられるビュッフェ式なのだ!
赤に黄色、緑に白、紫にピンク!
「野菜の宝石箱や~~~~~」
と、言ってしまっても仕方ないだろう。
それくらい瑞々しい色鮮やかな野菜が並んでいるのだ。
「第一騎士団が丹精込めて作った野菜や果物ですよ」
「うんうん!見ただけでわかる!精霊も嬉しそうに飛んでるし!!」
俺の肩に止まった精霊が、
『お兄さんたちね、ちゃんと私たちの加護を使えるように訓練しながら野菜作ってたよ』
『そうそう!お水の量を調節したり~』
『土に加護を混ぜたり~~』
『すごく頑張ってるのよっ!』
「ほ~~~。それはいいことだね。君たちは彼らを手伝ってくれてるの?」
『『『『うんっ!!!』』』』
精霊は俺の身体のどこかに止まって、フンフン鼻歌を歌い始める。
「はは、ご機嫌だな」
「スイ団長?精霊がいるのですか?」
「ん?あ~~今、俺の身体のあっちこっちに止まって歌っているぞ」
「羨ましい!私もいつか精霊と共に歌いたいです!」
「はいはい、レインならできるさ」
俺は皿に山盛りのサラダを乗せ、次のレーンに移動すると、そこは様々な魚介類料理が並んでいて、
「俺の目は今おかしくなっているのか?」
「いえ、正常ですよ」
殿下たちが、ホルシオで俺が魚介類を嬉しそうに食べている姿を見て、食堂に「もっと取り入れてくれないか」と掛け合ってくれたそうだ。
ううう、愛されてるぅうぅぅううぅ!!
俺がホテルで料理した『味付け』は殿下たちも気に入ってくれ、それを料理人に教えたようだ。
塩鯖やホルシオで高価に取引されていた『味噌』での味噌煮。
カルパッチョやエビフライ!
あああああ、
し・あ・わ・せ☆
味も申し分なくて、本当に満足だ!
あとは手軽に味噌や醤油、わさびや辛子が手には入ったら文句はない!
「スイ団長って本当に肉食わないですね?」
「んぐっ!そういうヴォルフは食い過ぎだろう?ほら、野菜も食え!」
自分用に取ってきたサラダをドドンッ!と彼の前に置くと、引きつった笑みで「あ、ありがとうございます」とお礼が言われた。
そして、「言うんじゃなかった」と追加の小声が俺に届きました。
「お食事中失礼致します!」
後は食後のコーヒーを、と席を立とうとしたら第三騎士団の騎士が敬礼をして、俺たちの席までやってきた。
「何だ?ラッシュ、ジオルド殿下からか?」
「はい、アルバート団長!食事が終わり次第、王の間にそのままの服装でよいので来るよう仰せつかっております!」
「わかった。もう少しのんびりしてから行く。少しは休ませてくれと王に伝えてくれ」
「っ!畏まりました!!」
ととと、と足早に去る騎士の背中が少しピンと張っている。
そして、周りの騎士から小さく小突かれている。
聞き耳を立たせると、
『羨ましい!スイ団長を近くで崇められるなんて!』
『俺にその言付けを言ってくれたら良かったのに!』
『ラッシュの奢りな、今日』
『なんでだよっ!!!』
と、くだらない会話でした。
「てか、アル。そんなこと王に伝えて良いのか?」
「いいのいいの。本来俺たちは「休み」なんだから。食事の中断までさせたんだから、それくらいは許して貰わないとな」
「ですよね~~~。折角団長とのんびりできているのに!!」
「兄様!!スプーンが曲がっておりますよ?」
「レイン・・・・・・・そのスイ信者を少しはどうにかならないのか?」
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